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2005年10月31日

昔の「夢」?

 今日は朝遊説からの諸々の一日の予定をすべてキャンセル。なぜって、子どもが体調を崩し、保育園を欠席したからです。
 そこで、子どもと遊びがてら、私が昔読んでいた絵本を押し入れから引っ張り出してきたのですが、懐かしいガムテープだらけの「ちびくろさんぼ」が出てきました。最近、「ちびくろさんぼ」が復刊していますが、これは一冊1,000円もします。そして、「ちびくろさんぼ2」も出版されています。でも、もともとは岩波の子どもの本で「ちびくろさんぼ」という一冊の絵本に二つのお話が入っていました。それが、今は二冊に分かれてしまっているのです。ちなみに、私の「ちびくろさんぼ」の本には当時の価格、定価430円と記されていました。今は2冊買うと2,000円。私は復刊されたことにもとてもうれしく、もちろん2冊とも購入してしまいました。でも、絵本はもともと安いものではありませんが、これにはちょっとびっくりしました。
 絵本は高いので図書館を利用するという手段もありますが、絵本は一冊一冊に子どもの頃の思い出が染みこんでいき、一冊一冊が自分の宝物に変わっていく感があります。もちろん個人的な考えです。そして、私の読んできた絵本はダンボール数箱の中で眠っているのですが、これらは自分の歴史みたいにも感じます。だから私自身は、こどもの本に関しては、返却期限がある図書館では満足できない場合が多いように思っています。絵本ではありませんが、小学生の時に図書館から借りてきたリンドグレーン作の「やかまし村のこどもたち」シリーズは返したくなくて返したくなくて仕方なかった覚えがあります。
 多摩市でもブックスタート事業として、乳児の3ヶ月健診の際に、本を二冊配布していますが、その後、どのように各家庭で絵本がくらしの中、子どもたちの生活の一部になっていくのだろうと思います。なかなか後追いをして、その事業の効果を検証するまでには至っていませんし、事業の効果を検証することそのものが難しいわけですが、いずれにしても絵本が子どもの育ちを豊かにしていくことは確かなのです。
そうであるならば、絵本がもう少し手軽な価格で購入できるような環境整備をしてもいいのにと思います。
 
 さて、大学生の頃、宮崎県の木城町の「えほんの郷」に行き、話を聞く機会があったのですが、当時、その場所にいたく感銘をうけ、私もどこかに「えほんの郷」を開けないかと考えました。今日は久々にそのことを思い出しました。真剣に考えた割には、まずは「どこに開くのか」という点では土地が必要なわけで、「じゃ、無理だ。」・・・あっさりと結論を出したっけ・・・。これはちょっとした昔の「夢」だったのでした。

投稿者 hisaka : 2005年10月31日

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