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2005年10月25日

全議員研修

 全議員研修は私たちの会派では「廃止」してもいいのではないかと考えているので、毎年のように議会予算の話合いの時には提案をしているのですが、他会派からは賛同を得られずに、今年は 「今後の地方自治のあり方をめぐって」をテーマに関東学院大学の名誉教授、鳴海正泰氏を招いた学習会でした。
 
 議長の挨拶では、議員個々に勉強する努力を積み重ねながらも、毎年一度、全議員で同じ場、同じテーマの学習をすることの意義は大きいという話でした。確かに「そういう考え方もできるかもしれない。」と思うものの、今日の学習会を終えてみてもやはり「別に、どうしても開かねばならないほど重要とは感じられない。」というのが感想でした。
 思い出してみたら、昨年度も今年と同様に研修会形式でしたが、その前年は多摩市の市民保養所ふじみに一泊し、その前は栃木県方面で一泊しての視察でした。全議員で他の自治体を訪問して、全議員でホテルに滞在し・・・・実は懇親会をするのが目的になっている?として批判されてきたスタイルだったわけです。経費削減の意味もあって、学習会と形式変更をして継続している「全議員研修」です。
 
 視察にせよ、講師を招いた学習会にせよ、行ってみたり、聞いてみなければ、それがどのくらい意味ある研修になったかの評価ができないわけですが、いずれにしても、「本当に必要なのかどうか」については、再度検証しなければならないように感じます。
 議会では職員研修のことも話題になります。質問で、職員研修のことを採り上げて、その効用や効果などを尋ねるとともに、問題点を指摘することがあります。行政に指摘する時の気持ちになりながら、自分たちの行っている研修、そして政務調査費を使った視察も含めて自己評価することは欠かせないことだろうと感じます。「人のフリだけ見ている」状況にはなりたくないものです。
 
 そもそも、全議員という枠組みで視察先や講師を選定することにも大変な難しさが伴います。個々に興味関心が全然異なるわけですし。もちろん議会運営委員会では合議制により、最終的な決定がなされるとは言っても、全員が積極的に一致でき、「これがイイ!!」と決まることはまずをもってあり得ない。そういう点からしても、やっぱり、個人とか、会派ごとにそれぞれが研鑚を積んでいく方が有効だと思えてならないのでした。

投稿者 hisaka : 2005年10月25日

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