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2005年10月21日

「子どもたちのために」

 北諏訪小学校の創立30周年記念式典がありました。ちょうど私が転入した時、クラスメイたちが創立10周年記念の下敷きを使っていたのをよく覚えています。転入生の私は持っていなかったので、おそろいの下敷きがうらやましいなと思っていたからです。というわけで、私も多摩に住んでから20年を経過しようとしています。

 式典は校長先生の話から始まり、市長、市議会議長など来賓の挨拶が続きました。校長先生や公立小学校長会の代表の先生の話はとても意義ある話でしたが、子どもたちの集中力を考えるとき、一時間ほどに渡って話を聞き続けるのは苦痛であり、「我慢くらべ大会」になっていたように感じました。学校で行われる式典のあり方も、もう少し他のプログラムを立てられないものか・・・と考えさせられました。もちろん、5・6年の出席していた生徒にとっては、この「苦痛」もいい思い出に残るのかもしれませんが・・・・。

 私は来賓挨拶の中でもPTA代表の方のお話がとても印象に残りました。「子どもたちのために」をもう一度確認したいと言う強い思いが込められた話でした。今更ながらであり、言うまでもないことだけれど、「子どもたちのために」ということを確認しなければならないという気持ちは、大人社会の在り方を見直し、今一度考え直すことが必要ではないだろうか?という問題提起だったと感じました。式典の参加者それぞれが個々の思いの中、PTA代表の話に耳を澄ましていたと思いますが、私は「子どもたちのために」との決意を述べた話が会場にいた大人の心に深く響いていたように感じました。子どもたちは社会の中ではやっぱり「弱い」存在です。大人の判断と行動が子どもたちを取り巻く状況を変化させていくのです。私も「子どもたちのために」という言葉を心に重く受けとめた次第です。

 さて、式典の参加者には懐かしい先生方もいらっしゃり、かつて、担任をしてくれたことのある先生もいましたが、聞くところによると、式典や記念パーティの参加者呼びかけを広範囲にはできなかったとか。ここには郵送料との兼ね合いがあったようです。学校予算が本当に厳しくて、「切手代」、切手一枚にもピリピリしてしまうほどなんだとか・・・・。今、学校は切手に限らずですが、必要な物品を購入することもままならない相当厳しい状況がある実態です。
 行財政改革はもちろん必要なことだと思います。しかし、「どこに無駄があるのか」を見極めないままに、これ以上の学校予算を削るのは、先生たちの職場環境にますますの余裕を消失させることにもつながるでしょう。ひいては子どもたちの教育環境までもがセコセコなっていくことは何としても阻止したいものです。ただ闇雲に、予算額を一律カットするだけでは新たなものを生み出すどころか、逆効果にさえなっているのではないかと感じてしまいます。

投稿者 hisaka : 2005年10月21日

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