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2005年10月20日

なかなか結論が出ない

 議会運営委員会がありました。議題は①日曜・夜間議会について②請願・陳情の採決方法について③議会における市民意見(パブリックコメント)の収集についてです。

 まず①の日曜・夜間議会については、全国の取組み状況を調査することになりました。費用対効果の観点から考えて、本当に見合った成果が出ているのかどうかを調査してから開催するのかしないのかを見極めるというのです。議会運営委員会は合議制なので、一人でも反対者がいると物事が進みません。お金をかけてでもすべきことなのかどうか、賢明な判断をするための調査です。
 何を成果として捉えるのかは人によって見解が違ってくるのだと思いますが、私自身は他所は他所だと思っていて、他市の事例や状況がそのまま多摩市に当てはまるわけではない考えます。日曜や夜間議会を開催して、すぐに傍聴者が増えるなど、思いのほか効果が得られない場合もあるでしょう。もちろん、ただのパフォーマンスだけでは困りますが、あくまでも、多摩市議会の姿勢が問われるのだと思います。私自身は、他市の事例を調査しなくても、まずは取組んでみることの価値が大きいと考えています。

 次に②の採決方法についてです。これは現在の「趣旨採択」をの取扱いに関してです。趣旨採択という結論は、それを市民がどのように受けとめるのかにも関わるのですが、その結論づけは非常にあいまいで、市民に「気をもたせる」ような状況をつくってきたことは否めないでしょう。
 私たちの会派でも、あいまいにしておくことの「罪」も感じながらも「趣旨採択」という結論を幾度も出してきましたが、これはある意味で「無責任」な結論づけだと言われてきました。本当は「不採択」であったとしても、「趣旨採択」で気持ちはわかるとの結論を下す方が、市民の心象も傷つけることなく、市民からの反感も少なくてすみます。そのことからも無下に否定をしない「趣旨採択」は重宝されてきました。
 しかしながら、市民に変に気を持たせたり、市民に「イイ顔」ばかりもしていられないのが現況です。(もちろん今までもそうであったわけですが・・・)その点からは「趣旨採択」という選択肢をなくす方向性は正しいと感じています。
 結局、これについても意見はまとまりませんでした。でも、この問題は今日に至るまでの約10年間あまりずっと議題にはなっているようですが、改革にはつながらずに終わっている部分です。

 最後に議会への市民参加。これについては自治基本条例の制定とも関連し、議会における市民参加のあり方をどうしてくのかの話合いでした。ルールづくりの必要性があるという点では一致をしましたが、今日の話合いの場に肝心の「自治基本条例」の条文を準備して議論に臨んでいる人がたった一名しかおらず。・・・その委員から「こんな状況の中で議論なんてできないよ!」という怒りの声が飛んでしまう状況でした。これではせっかくの議論も進展できず・・・結局はこれに関する話合いも先送りされることとなりました。でも、条文を持っていない状況に対して、がっかりする気持ちは私も同感です。ちなみに、私は自治基本条例の条文をクリアファイルに入れて持ち歩くようにしています。

 簡単なようで難しい・・・むしろ難しすぎるのが議会の改革です。難しく考えすぎるのか、もしくは問題の複雑化を好むのかはわかりませんが、単純に考えたらもっと簡単に結論が出せるような気がしてなりません。

■永山駅前雑木林情報
本日、市長と守る会代表らが面会。その結果、市長からどれくらいで市に売却してくれるかといった交渉に入っているとの話があったようです。しかし、全面的に市が買い取るつもりなのか、また買い取ることができるのかどうかは未定です。

投稿者 hisaka : 2005年10月20日

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