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2005年09月30日

無事に?定例会終了しました。

 昨年度の決算も一般会計、特別会計あわせてすべて認定され、市長提案の人事案件(教育委員、福祉オンブズマン)は同意、今年度補正予算(私たちの会派は修正案を出して否決)も含めたすべての議案は可決されました。

 今定例会には公共施設の使用料のあり方を見直すため、関連条例の改正が行われました。「公共施設はタダ」という発想には大きく転換を迫られることになります。私たちの会派も公共施設において、使用料を徴収することは、公共施設の維持管理の一助とするためにやむを得ないと考えました。「タダより高いものはない」という諺がありますが、今、「タダ」の状況を満喫してしまうと、将来が不安です。適切な維持補修がなされず、子どもたちの未来に多摩市の公共施設がどのような姿で引き継がれていくのかを第一に考えた結果、公共施設を利用する市民の皆さんにも少しの負担をお願いすることは必要なことと判断しました。
 もともと公共施設にはそれぞれ使用料が設定されているのですが、無料減免制度の適用で市民活動団体などのほとんどは、使用料負担を免除されてきました。使用料については、今回は無料減免制度の見直し、3年後には使用料金額そのものの見直しが行われる予定です。私たち会派では次の金額改定において、市民感覚で妥当と思えて、そして使用料を徴収されても納得できると思えるようなサービスの提供がなければいけないと主張しました。
 基本的には市民は税金を納めているわけです。その上で使用料もとることになるのは「二重取り」ではないかという考えもあります。そのとおりなのです。市民から使用料を徴収するとなれば、市民は行政活動への見る眼を一段と厳しくするはずです。それに対応できなければ、使用料をとるべきではないのです。今回の使用料徴収という決定は、今以上に公共施設の環境整備がハード面ソフト面ともに進めていくという宣言ほかならないと受け止めています。

 さて、今定例会で最も注目されていたのが「食育基本法の成立を受け、第1小学校を『食育モデル校』とし、自校調理法指揮による学校給食を求める陳情」でした。これについては最終的には賛成多数で趣旨採択でした。中でも不採択の討論は非常に厳しく、そして率直でした。その内容は市長の法律違反の恐れと政治的責任を問うものでした。ちなみに不採択は1名のみ。いろいろな見方があるとは思いますが、1人になっても反対の姿勢は崩さないという姿勢は立派だといえるでしょう。
 私たちの会派でも市長が3年前から自校給食方式の考えを持っていたならば、第1小学校の建替え計画をはじめる前の段階でその方針を明確にするべきだったと思います。今になって「実は自分は自校給食方式がいいと思っていました。」・・・・と実施設計までたどり着いたところで、すべてのこれまでの積み上げをひっくりかえすかのような発言には合点が行きません。(「最初から給食提供方式はセンター方式で行きます。」という宣言があったし、市長もそれについては全く異論を唱えなかったのに、ここへ来て突然に「実は・・・・」というのはやっぱりおかしい。)しかしながら、私たちも自校方式による給食を望んできましたし、今後「食育教育」には力を入れて欲しいとの立場で「趣旨採択」としました。
 

 ところで、一昨日の活動報告で控え室のテレビ設置の件を書きましたが、実はこれは議会運営委員会で最終決定したわけではなく、「控え室のあり方」については代表者会議の範疇だったようで、今日の昼休みに急遽代表者会議を開き、改めて控え室にテレビを置くことの議論をしました。結論としては「置く必要はない」ということになりました。
 「控え室は事務所ではないので、冷蔵庫やテレビを置くのはふさわしくないし、その必要もないだろう。」という意見が出されました。私は合意があれば、会派の責任でテレビを設置することにも反対しないでいいと考えていましたが、もしテレビを置くことが認められたとしても、私たちの会派には必要ないなと考えていたところです。
 それから、今日は毎年恒例の議員忘年会のことが決定しました。これについては積極的に開催したいとする立場ではありませんが、開催したいとの声も強く、それを否定するものではないなと考えることにしました。しかし、去年同様に、議員忘年会はあくまでも議員どうしの親睦を深めるためのものに徹し、市長、助役、収入役、教育長を慣例的に招く必要はないと主張しました。それが一応は認められ、市長をはじめとする四役は呼ばずに忘年会を開催する運びとなりました。

 
 さて、もう一つ。今日は議会運営で失敗?!がありました。何と決算特別委員長の報告に抜け落ちてしまった部分があり、そのことに気がつかず、議事進行が進んでいたのでした。いつもは形式的に進んでいる議事にはボーットしているのですが、なぜか今日に限っては私の記憶は冴えていて、「なにやらおかしい・・・」と感じたので、席の隣りにいるベテラン議員に話したところ、「そうだ・・・まだ最後まで決算特別委員長報告が終わっていなかったね。・・・」という確認ができ、議事進行のミステイクを指摘したというわけです。途中で議場の流れに横やりを入れてしまったようで、申し訳なかったのですが、一応形式を重んじる議会ですから、手順をはずしていたことは致命的!?
 今日は9月最後の30日。選挙もあってドタバタで、今回の定例会には決算特別委員会も加わって盛りだくさんだったから・・・みんなの疲労もピークに達していたのかなあ・・・・。多摩市の市議会では政治状況そのものが混沌としているので、とりわけ議長や、それを補佐している議会事務局長においては相当の疲労困憊状況だったと察します(?)
 しかし、今日は傍聴者も数名いたのですが、傍聴者には市議会のこの状況(混乱ぶり?!)がどう目に映ったのでしょうか。緊張感ないなという感想を持ったに違いありません。きっとこれは「市議会ウオッチングニュース」の話題にもなりそうです。
 そして今日ははじめて傍聴に来たと言う同世代の若者がいましたが議場の様子にびっくりしていました。「小学校の教室みたい・・・・すごい私語が多いのですね。うしろ向いたりしている人も多いんですね。」 もちろん、これは他人事と片付けるわけにはいかず、私自身もその感想を誠実に受け止めようと思った次第です。
 

投稿者 hisaka : 2005年09月30日

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