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2005年09月15日

強引に進むのか?緑地の開発

 永山駅前の緑地開発について。多摩市は一体、どのくらい強く「緑地保全」の意向を示したのでしょうか?今日はその続報ですが、永山ハイツの管理組合には【草刈り】【間伐】といきなり今日から10月末までに実施するとの貼り紙があったらしいです。土地利用については、まだ何も決まってなかったはずなのに・・・・。多摩市の意向はどんなにして汲み取ってもらえたのでしょうか?緑地の維持管理だとはいうものの、一ヶ月半もかけて実施する草刈と間伐とは?またまた、明日にでも多摩市にもそのことが伝えられているのかどうかを問合せしなくてはならないと思っています。

 ところで、今日の文教常任委員会では、かなり注目されていた「第1小学校に自校方式の給食を」と望む陳情は全会一致で趣旨採択になりました。
 この陳情は、現在進められている第1小学校の建替え事業に際して、給食の提供方式を変更し、現在のセンター方式から自校方式にしてもらいたいという内容でした。建替え事業は市民参画のワークショップ方式で実施されてきました。私も基本設計を考える市民ワークショップに参加をしていましたが、そのときに「自校方式」を主張したものの、多摩市の方針では自校方式導入の考えはないことが教育委員会の方から示され(当然ながら市長も了解しているはずだが)、最初から「センター方式」を前提として議論が進んできた経緯があります。
 その後、今年になって食育基本法が制定されるなど、社会環境も変化しているものの、教育委員会では多摩市の給食については「センター方式」を継続し、その中でよりよい環境整備を模索し、念願の強化磁器食器導入の実施がここにきて見えてくるようにもなりました。

 そんな中で浮上してきたのが「自校方式」という問題。もちろん、私もよりおいしい給食を望む点からは「自校方式」に大賛成。でも、今回の陳情をすんなりと受け入れることはできないというのが正直なところです。というのは、今議会の一般質問でも明らかにされたのは、どうやら「自校方式」を切望しているのが市長であり、教育委員会にも正式な検討依頼を出していないということ。
 仮に、第1小学校の建替え時に「自校方式」の導入を考えているのであれば、しかるべく手続きにのっとってまずは教育委員会に依頼をするのが筋です。市長のポリシーとして「自校方式」があるのであれば、教育委員会は市長から独立していることを十分に考慮した上での行動が求められます。
 しかしながら、行財政再構築の方針では「自校方式」の件など、どこにも掲載されておらず、給食についてはセンターの改修と統合、さらには民間委託検討の方向が示されています。(市長もちゃんと把握しているはず。)これとの整合性はどうなっていくのでしょう?
 しかも、第1小学校の建替えそのものも、市長の「お金がない宣言」によって、既にそのスケジュールが先送りになっている状況があるわけです。基本設計の完成に至る経過では、第1小学校の児童からも絵や作文などで意見表明の場がありました。「スケジュール通りに実施できない。」と言われたとき、子どもたちの夢が一瞬は危機にさらされて、本当に心が痛んだものです。

 にも関わらず、市長は一般質問の答弁の中で「私としては3年前に自校方式を検討するように依頼をした。」と言っています。それに対して「いつなのか?」を尋ねられ、学校教育部長が「正式には依頼されていない。」と答えると、その後の小休憩の際、議場の場で当該部長のところにまで顔色を変えて部長のところにまで歩み寄っていたのを目撃しています。・・・・・そして部長は休憩の後に「教育委員会の事務局には依頼はありました。」と答弁を補足したのですが、その一連の状況を見ていると「多摩市の組織運営は一体どうなっているのか?」と疑問に思えてなりませんでした。
 どんな依頼をしたのかはよくわかりませんが、「教育委員会」と市長との足並みが乱れていることは誰の眼から見ても明らかになったことは言うまでもありません。

 いずれにしても、以前に市長と意見交換をした時には自校方式・・・・でも民間委託・・・・そしてなるべくコストを削減するためにNPOに委託をする・・・・という考えを知っている私としては、安易に「自校方式」を進めることのほうが危険だと思っています。
 しかしながら、ここにきて「自校方式」への思いをちらつかせながら、しかも、第1小学校でそれが可能かもしれない・・・と言いながら、一般質問の答弁に立つ市長を見ていると、もっと早い段階で方針を出すことが必要だったのではないかと思えてなりません。 
 

投稿者 hisaka : 2005年09月15日

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