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2005年09月14日

議会の機動力

 今日は建設環境常任委員会でした。目下、私にとって最大の関心事だった永山駅前(永山2丁目)の緑地開発の問題が委員会で説明されたそうです。協議事項に追加されたのだと思います。私も午前中に部長より説明を受けたのですが、このことについて多摩市のほうには何の連絡もなく、全く知らないところで、都市機構が行動していたこと。(都市機構は住民との折衝をしてから、行政と話合いをしようとしていたらしい。)そして、都市機構が準備万全?なのか、作成した開発地域の模型を早急に永山ハイツ管理組合の集会所から撤収させること(展示してあるらしい)、それから、多摩市の意向としては駅前の緑は貴重だと思っていて、極力残してもらいたいと考えていることがわかりました。
 しかし、まあ、多摩市に断わりもなく、勝手に住民に説明をするという都市機構の行動には本当に納得いきません。とかく都市機構には厳しい態度を示したようですが、それに対して都市機構が一体どのように応えるのか・・・・、不安が解消されたわけではありません。そして多摩市が緑地保全に強い意向があることには一応安心しましたが、緑を ‘極力’残してもらいたい・・・・という‘極力’についても、何だかあいまいとしていて、その中身が明らかでなく怪しさも感じます。

 この問題は、住民からの連絡で発覚した都市機構の行動。「議会」としてもしっかりとバックアップしていかねばならないと思っています。

 ところで、昨年のちょうどこの頃に明らかになったのが多摩市の古紙回収委託先の従業員による「抜き取り事件」。これにはかなりショッキングでした。従業員の責任とは言え、契約先による不正事件として受け止めることもでき、渡辺市政が貫いてきた契約制度改革の真価がある意味問われたと感じたからです。
 これについては「抜き取り防止」対策を講ずるための条例改正が議員提案として、3月議会に提出されていて、今日までの半年以上の間、委員会による審議が継続していました。半年間も審議をしているわけで、そろそろ結論を出してもいい時分とは考えているのですが、はたまた「慎重審議」のために次の委員会まで結論が持ち越されました。

 その理由として私がちょっとは理解できたのは「自治基本条例に基づいた市民参画の手順を取り入れるのかどうか。」という問題提起でした。確かにそれは、今後にも関わる課題だと考えていて、議会運営委員会でそのあり方を含めルール化していく必要性を感じます。しかしながら、審議が始まって半年経ている今になって「そういえば、市民参画の手続きは踏まないのか。」なんて言い出すのは、それこそルール違反のように感じました。
 結局は「もっと慎重審議したい。」として、条例制定に伴って予算措置が必要なのかどうかを見極めるため・・・を理由にし、結論の先送りがなされましたが、条例提案者によると「特段の予算措置は不要。」とされているのです。それにも関わらず、「いや、そんなことはない。もっと慎重を期すべきだ。」と反論を繰り返している状況に、「やれやれ・・・・」と思いました。

 「議論をすることの必要性」そのためには一定の時間はかかります。でも、どれだけの時間が必要かと言うと、それは案件ごとに変ってくるでしょう。「いい按配」を見極めることが必要なんだと感じます(とても難しいのですが・・・・。)
 いずれにしても、議会の機動力を高めていきたいものです。

投稿者 hisaka : 2005年09月14日

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