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2005年09月12日

一夜明けて

 選挙が終わりました。できる限りの手は尽くしたので、悔いはなく、これから進んでいく改革を見守るしかないなと思っています。私が応援していた石毛えい子さんが事務所びらきで述べた言葉が印象的でした。「あのヒットラーも国民の選挙によって、国民合意の中で選ばれた人。」。
 
 ところで、また開発の話が浮上してきたようです。場所は永山駅の南側、永山2丁目ですが、JTBのビルの北側の雑木林のところです。「多摩市には緑が多い。」、多摩市内の駅を降りたって、そのことを最も印象付けるのは永山駅前だと思っています。
 なんとそこに21階建ての住宅と3階建ての商業ビルの計画があるようです。永山ハイツの管理組合の方に都市機構から話があったとのことで、「多摩NT永山二丁目地区の土地利用の概要(案)」(H17.9.8 都市再生機構 東日本支社 業務第一部)という文章と添付した写真のような模型が、突然に示されたみたいです。住民の方から、あまりにも唐突なので驚いたので私に問合せがありました。しかし、私もそんな情報聞いたことがなく、以前から、都市機構が駅前開発を考えているらしいとの話は耳にしていたもののまさか・・・と思いました。環境に関する活動をしている市民の方からは、当該雑木林にはまだまだ貴重な動植物が生息していると聞いたことがあります。市でも調査をしていた記憶があります。
 計画はもちろん素案とされていて、これから話合いのなかで変更の余地もあると考えられます。今、示されている案でも敷地の半分は緑地として残すとしてあるようですが、雑木林を分断するかたちでマンションとビルの計画がされているために、当然ながら「けもの道」は断絶してしまいますし、狸などは住めなくなります。

 さらには、10月に都市再生機構はデペロッパーと交渉開始して、来年3月には決定し、開発を進めていくという急なスケジュールが示されたとのことです。私はこれを聞く限りでは、そして模型なども完成していることを考えると、既に交渉が成立しているの???と疑ってしまうわけですが、まさかそんなこと・・・あるわけないと思いたいです。

 早速、今朝は選挙明けとのこともあり、永山駅で挨拶をしました。ちょうど他党の議員さんもいたので、当該開発のことを聞いているのかを尋ねたところ、みんなが「知らない。」と言っていました。私も昨日の夜から選挙の結果以上に気になって気になっていたので、朝一番に都市づくり部長に電話をかけてみたところ、「そのような話は聞いていないし、都市機構の開発の意向を受けながら、まだ交渉中なはずだ・・・都市機構に確認をしてみます。」という返答でした。確認次第、その結果を教えてもらえるように依頼しましたが、今のところまだどうなったのかわかりません。

 今、ようやく「まちづくり条例」の策定をしているのですが、制定まではまだ一年ほどかかります。その間にどんどんと緑がなくなっていくとしたら・・・・「多摩市は緑が多い。」なんてPRすることはできなくなるでしょう。

 もちろん、この話が一人歩きしてしまっては困るわけですが、「模型までが住民に示された。」ということは事実です。この事実に沿って、今後、議会としてもどのように対応していけばいいのか考えていくことが必要です。この開発が本当に私たち多摩市民のための開発につながっていくのかどうか熟慮しなければならないでしょう。市民がどうしたいのかを一番に考えなければなりません。

投稿者 hisaka : 2005年09月12日

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