« 政策目的を明らかに | メイン | 本当に必要な公共施設 »

2005年09月07日

市長の自己評価

 一般質問の最終日でした。今日も個性溢れる発言者が続き、議場の笑いを誘うような発言もありました。

 まずは、ごみ問題。今、市民はせっせと「燃やせるごみ」「燃やせないごみ」の分別をしているわけですが、市長はようやく「燃やせないごみ」として回収しているごみの約90%を燃やしていることを認めました。一生懸命、分別に協力している市民にしてみれば馬鹿馬鹿しい話と言えます。この実態を知れば、「明日から分別はや~めた。」と考える市民だって少なくはないでしょう。
 ごみ減量の説明会では、今までの対応では追いつかないのでサーマルリサイクル(簡単に言えば、燃えないごみを燃やす)も導入してきますよ・・・・という方針が示されていましたが、今までだってプラスチックごみをどんどん償却してきました。今日の質問者はこの実態を正しく市民に伝えるべきであると主張していました。市長はごみ減量の説明会では現在の実態にも少し触れているとは言っていたものの、ごみ行政は全市民に関わる重要な問題であり、説明会に来なかった大多数の市民にはどのように知らせるのか重要であるとして、質問者が強くたずねたところ、「たま広報やホームページにて」と決して歯切れのいいとは感じられない答えが返ってきました。
 ごみ減量と有料化の導入は市長が全組織を挙げて、総力で取り組む事項としているわけです。今後の取組み方には目が離せないでしょう。

 ところで、今日は市長は残りの任期が半年あまり。市長のこれまでの自己評価をして欲しいという質問がありました。市長には①清潔な市政運営、②経営感覚鋭い市政運営、③互いに夢を持ち支えあうまちづくりという3つの公約があったわけですが、①と②についてはほぼ達成し、③については一部は達成したと言うことで点数化はできないけれど、自分としては精一杯やっているとの発言がありました。この質問の意図するところはいまいち不明ですが、市長は自己評価で言えば100点満点ではないけれど、概ね納得のいく成果を出せてきていると評価しているようです。
 ちなみに具体的には①では入札改革に取組んだこと、②では行財政診断白書や再構築プラン、そして③は取組みがまだ緒についたところとしていましたが、当初は市民とのパートナーシップ協定を破棄すると発言されるなど冷遇をされる目にあい、青息吐息だった自治基本条例ついても制定したことをひとつの実績としてとらえているようでした。
 
 私は市長が一生懸命に取組もうとしていることは認めたとしても、市長の「信念」を強く感じられるような議場での発言は聞いたことがありません。今日の発言の中でも「短期間の選挙戦だったので、十分な準備ができなかった。」という趣旨の前置きがありましたが、確かに前市長が逮捕されたことに伴う突然の選挙だったことは周知の事実ですが、今となってはわざわざ言い訳がましい前置きは不要ではないかというのが私の意見。 
 まあ、市長の「謙虚な」自己評価だった・・・・ということにしておくか・・・・?

投稿者 hisaka : 2005年09月07日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/978