« 再び交通施設公社の問題 | メイン | 官から民へ »

2005年09月03日

長寿を祝う

 パルテノン多摩で行われた敬老イベントに行きました。大ホールでは「多摩市・長寿を祝う会」では式典と歌謡ショーがあり、小ホールでは市民の企画運営による「長寿を共に祝う会」、そして市民ギャラリーでは保健師を中心に健康チェック、また特別展示室では「寿文化祭」として総合福祉センターで活動している同好会のみなさんの作品展示がありました。

 大ホールの歌謡ショーは千昌夫さんの舞台でしたが、「みなさん長生きして下さいね~。」と響き渡るメッセージにそれはそれは歓声があがりました。正直、私が気乗りするような歌謡ショーとは言えませんが、厚生産業常任委員会になったこともあり、一度は見ておく必要があるかもしれないと思ったのが、足を運んだ理由です。
 確かに「一年に一度のこの機会を本当に心待ちにして楽しみにしている高齢者がたくさんいる。」と説明されている長寿を祝う会の歌謡ショー開催意義もわかる気がしました。歩くのがやっと・・・・と見受けられるような杖をついた高齢者の方を何人も見かけました。
 
 さて、私はやっぱり小ホールの催しの方が好みです。市民企画の催しは今年で2回目です。これは、市内で活動をしているさまざまな団体の発表会と考えれるとイメージが近いのかもしれませんが、ジャズバンド、落語、舞踊、社交ダンスなど、日頃の活動成果が披露されました。
 やはり「共に祝う」というコンセプトが素敵だなと思います。ジャズバンドでは84歳のサックス奏者が「川の流れのように」をソロで演奏して拍手喝采だったように、この発表会に出る事を目標に日頃から趣味を極める活動をし、いきいきと元気に暮らしてくれる人が増えてほしいとする企画運営している市民の方の思いだと感じました。
 市長は大ホールの式典で「多摩市から明るい高齢社会を発信していきたい。」と言っていましたが、この発言と小ホールの催しが何となくは重なりました。(しかし、明るい高齢社会ってどういうことなんだろうか?いまいちわからない。)

 それにしてもこれから高齢者がふくれあがっていく状況で「長寿」の定義も変るのだろうか?今日の千昌夫の公演は午前1回、午後2回の合計3回ありましたが、これからますます高齢者が増え、そして歌謡ショーへの希望が減らないとすると、3回だけの公演では不足することが予想されるなあ・・・・。「長生きが当り前」時代に入っていることを考えると、長寿の祝い方も変ってくるのかもしれません。何しろ高齢者が社会の圧倒的多数になってしまうと、長寿を祝っている余裕すらなくなると思えるからです。

投稿者 hisaka : 2005年09月03日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/975