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2005年09月02日

再び交通施設公社の問題

 引き続き一般質問からの報告です。

 多摩センターにある駐車場を一体管理してきた外郭団体の交通施設公社については、とりもなおさず都市再生機構の天下り組織であることは周知の事実です。今日もまた、新たに公社の理事長(今は専務理事と名称変更しているらしいが)の退職金が約1800万円強に上ることが明らかになり、なんと、これは多摩市長の退職金約1600万円をも上回る高額であることまで披露されてしまいました。6月議会の時にも明らかになったように、交通施設公社はそもそも不透明な組織で、情報公開とは無縁の組織として存在していると感じます。だから今日も事実が「お披露目」されてしまった・・・と大げさかもしれませんが、そんな表現がぴったりの議場でのやりとりでした。

 それにしても赤字続きの業績不振が続いていて、ちっとも経営改善されない施設公社について、質問をした議員は「いち早く民間運営にすべきだ。」と主張していたけれど、この問題は非常に根深くて、いくら市に質問をしたところで、打つ手がない模様です。行政側の答弁は「今、多摩センターでも民間の駐車場が立地される中、ますます厳しい経営状況があり、交通公社にも一層の健全運営を目指してもらいたい。」という傍観者的な発言に留まり、交通施設公社との力関係を考えると相変わらず「非常に弱小」のようです。

 でも、この問題は、市民が実態を知れば憤って当然のこと。このような実態を放置しておきながら、市長についても思うことは、行財政再構築と言いながら、福祉予算等のそれこそ微々たる補助金を削減している状況には納得しがたいものがあると言うことです。もっとその前に手をつけるべきところがあるのではないか・・・?と。
 しかし、私も交通施設公社がいかなる権力をかざす組織なのか知らないので、市長がなかなか改革のメスを入れられない理由が理解できていないと言われるのかもしれません。少なくとも議場の場において、市長は深刻な顔を見せ、議員と部長とのやりとりを聞いてはいるのですが。

 それにしても、実態を知らせるとは言え、そのためには交通公社が誠意を持った情報公開をしてくれないことには始まりません。これだけ議場の場で取り上げられ、その全貌を早く解明すべきだと言われているにも関わらず、安穏としているようにも見受けられる状況は一体何なんでしょうか。多摩市の市議会と交通施設公社との力関係も‘そんなもの’だと言われているように感じて仕方がありません。ひどい話です。

投稿者 hisaka : 2005年09月02日

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