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2005年08月15日

選挙の争点

 今日は終戦記念日。戦後60周年にあたります。今日は各新聞社、地方新聞社も含めて社説を読んでみました。なかでも私は北國新聞 の社説には同感でした。

 「まず、自分たちが住むこの地域に目を向けることから始めればよい。
 ふるさとの歴史や伝統、文化を虚心に学べば、自ずとふるさとが好きになり、地域を大切にしたいと思うようになるはずだ。そうしてはぐくまれる郷土愛や愛郷心の延長線上に、国を愛する心がある。
 また、自分たちのまちを美しくする取り組みが各地に広がり、積み重ねられれば美しい日本が形づくられ、それに伴って、ふるさとや国に対する愛着心や誇りもわき上がってくるだろう。美しいふるさとがテロや侵略の被害に遭っては困ると思えば、守る意識が生まれてこよう。
 そのようにして生じる「国を愛する心」はごく自然なものであり、憲法前文に盛り込まれてもなんら不思議ではない。
 ふるさとを大切に思う気持ちとその実践から、国づくり、人づくりが進むと心得たい。 」

 多様な選択肢の存在が認められ、それを自分自身で選び取ることができて、「ごく自然」が生まれてくるのだと思っています。強制されてしまっては元も子もありません。

 出生率が年々低下しています。躍起になって「少子化対策」を講じています。しかし一向に回復しない少子化。その理由をどんな風に分析しているのかと思います。
 少子化対策を傍観している友人が言っていました。「何だか『子どもを産まない人が悪い』って言われている気がするよね。」「子育てしやすくしてるんだから『子どもを産みなさい』って言われているようだよね。」確かに、捉え方によっては「強制されているかのような」気持ちになるのかもしれません。

 結構、私の友人たちはシビアです。子どもが生まれたら、小学校、中学校・・・・と先を考えなければいけないけれど「不安だよね。」って言っています。何が不安なのかはわからないけれど、漠然とした不安感があるのです。「子育てにはお金がかかるから・・・・」と単にそれだけの問題ではありません。今の教育現場から伝わってくる問題などを耳にすると、何となく不安だというのです。具体的に声には出さなくても、東京都教育委員会の国旗国歌の強制問題などには関心があるようです。

 ところで、郵政民営化問題でその他の問題がかき消されているわけですが、成果の上がらない「少子化対策」を忘れることなく、ひとつ争点に加えてもらいたいものです。「ごく自然」に子どもを育てたくなるような環境づくりの方向性とその内容をもう一度点検してもらいたいです。

投稿者 hisaka : 2005年08月15日

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