« 「自治基本条例」 | メイン | 多摩市平和展 »

2005年08月05日

市長からの事前説明

 市長との意見交換というか情報提供が以前よりも増え、今日は会派の代表として事前の説明を受けました。今日の説明を会派のメンバーと共有し、次回の会派との意見交換会に臨む段取りになっています。しかしながら、意見交換はしても、その意見がどこまで生かされるかについては微妙な問題で、ほとんどは説明を受けるけれど、あまり修正の余地は見られなさそうだと個人的にはそのような感想を持ってしまうのですが、そこは市長への影響力(支援力)の無さに起因するのかなと考えています。

 さて、今日は9月定例会に向けて提出が予定されている案件を中心に説明を受けました。そして昨年度の決算についてもほぼ確定してきているので、そのことの説明も受けました。昨年度決算はぱっと見では約13億円の黒字で終わっていて、財政力指数も前年度よりもアップしていました。内情は別として、表面的には外部に公開されているデータで多摩市の財政力を測るとしたら、どんなに悪かったとしてもA-(マイナス)くらいの評価が下るでしょう。「多摩市は財政的に厳しい」とあおられるような状況とは少し隔たりがある結果でした。

 ところで、今日の説明で最も印象的だったことは補正予算の内容でした。この中には2つの橋梁工事のことが計上されていました。一つは明神橋。ちょうど東寺方小学校の通学路にもあたるところです。ここは以前に橋の拡幅をしてもらいたいとのことで陳情が提出されていたところですが、現地を見てもやはり危険だなと感じる場所の一つなので、工事が行われることは地域の市民の方の願いでもあり、ひとまずはよかったなと思えました。
 しかし、もう一つの橋は(・・・・市長がなぜその橋を作ろうと思うのか動機がわからず、正直、市長からの説明を受けてすぐに質問することができないほど驚きすぎて、質問もできないほどでしたが)、私としてはその必要性に非常に疑問を持ちました。もちろん、9月定例会の審議の中で説明が行われると思いますし、次回の意見交換会の時にも説明を受けようとは思っていますが、ちょうど多摩センターの落合橋と上ノ根橋の間にもう一つ橋をかけるというのです。

 多摩市はとてもたくさんの橋(川などにかかっているものだけでなく、いわゆるペデストリアンデッキも含めてですが)があるといわれていて、当然、維持補修なども今後大変になってくるはずです。確か、行財政診断白書でも、そのことが指摘されていました。今回の橋梁工事は二つの橋をあわせて全部で約3億円の工事となり、そのうち市の負担分は約6千万円とのことですが、金額の問題ではなく、その橋が本当に市民生活にとって、必要なものであるのか、全市的な視点にたって考えたのだろうか?というのが私の最大の疑問点です。今の多摩市にとって6千万円の支出はとても大きなものですし、例えば同じ橋の問題でいうと、連光寺の大型マンション建設予定地に通じている「向ノ岡橋」の拡幅のほうがよっぽど重要だと思われます。一体、市長は何のためにこの橋をかける判断をしたのか、理解しかねるのです。

 「無駄な公共工事はしない」当然の事だと思いますし、市長も「無駄を省く」という姿勢で経営感覚鋭い市政を目指すとあらゆる場面で主張しています。しかし、私はまたもや市長の経営感覚に疑問を持たざるを得ない予算が計上されたのではないかと感じた次第です。(ただし、もう一度詳しく説明は聞いてみますが…)

投稿者 hisaka : 2005年08月05日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/952