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2005年07月22日

自治基本条例1周年キャンペーン

 先日のたま広報(2面)で多摩市自治基本条例の施行から1年を迎えて、市内の4駅でキャンペーンを行うということが掲載されていました。
 「市長だけでやるのか?」という疑問があったので、早速のところ問い合せてみたところ、「本当は議会や市民もまじえて一緒にできればよかったのですが・・・・。」と、三者の足並みを揃えることがなかなか厳しいという事情を抱えているような、いまいち歯切れの悪い答えが戻ってきました。部長さんによると「一応は投げかけてはみたのですが・・・・。」とのことだったので、ますます私は悩ましいなあと思ったわけです。「なぜ、市長の呼びかけに応じようとしないのか。」と言うことです。ここにはなかなか根深い問題がありそうです。あまり深く詮索するのは、ここではやめておきますが、本当は自治基本条例が制定されたことは多摩市にとって大きな出来事でした。
 なぜなら、策定過程の中では市長が逮捕があったり、それに伴ってパートナーシップ協定の継続が危機に瀕したり、さらには制定時期も遅れ遅れになり、議会の審議においてもスムーズには進まず・・・というそれはそれは、関わっていた人々にとってはその立場に関わらず、「生みの苦しみ」があったわけです。
 そして、「制定されれば終わり」ではなかったはずです。そうであるならば、もう少し、行政、市民そして議会の協働体制の中で進めていくことができないものか・・・と素朴な疑問として感ずるわけです。しかしながら、「なかなか三者の協力体制を組むことが出来ない。」らしいという雰囲気を感じています。

 議員になった一つの大きなきっかけが市民自治基本条例の策定を目指すことにあった私にとっては、非常に忸怩たる思いで今回のキャンペーン内容を受けとめざるを得ません。

 しかし、それにしてもこの1周年キャンペーンでは「市民度チェックシート」というものが配布されるとか。このチェックシートは誰が作成するのでしょうか?・・・・・行政職員だけで作成するのも、これまた問題になりそうに思いますが・・・・例えば、多摩市の人口が何人か知っていますか?とか議員は何人いるか、そして名前を知っていますか?・・・もしくは多摩市の花とか鳥は知っていますか?とか・・・・どんなチェックシートになっているのでしょうか?・・・・もちろん「自治基本条例を知っていますか?」は欠くことのできないチェック項目になるでしょう。
 
 そもそも「市民度」とはどういうことなのか?
 ところで、自治推進委員会は今、どんな感じで進められているのかも気がかりになってきました。このキャンペーンは委員会も参加するのでしょうか。

 どんなキャンペーンをしようと市長はイメージしているのでしょうか。足を運んでみようと考えています。

投稿者 hisaka : 2005年07月22日

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