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2005年07月12日

誰かが見てるぞ

 地域での防犯活動が脚光を浴びています。社会が殺伐としてきた状況とセットになっていると感じています。「市民自らで地域を守る」とか「自らの手で地域の安全を確保する」というと、とても聞こえがいいわけですが、結局は「安心して暮せる地域」に不安が募っているわけです。
 そのことを物語るように、最近、地域の中にたくさんの’防犯’に関する看板、それから「誰かが見てるぞ」という貼り紙を至るところで目にするようになりました。このような掲示物があるとやはり防犯には効果があると言われているのでしょう。しかし、私はどうも’いかつい’印象を受ける貼り紙にギョッとしています。
 特に、自分が住んでいない地域などに足を踏み入れた時にこの貼り紙を目にすると、それこそ「地域外の人間」である自分が排除されているような気分にもなります。例えば「ほうれんそう」など活動報告を配布するにしても、何だか気が引けてしまいます。

 確かに「自らの手で守っていく」という考え方は今後目指すべき方向としては適当だと思います。しかしながら、それが「排他的」になっては困ります。あまりにも行きすぎた「‘自ら’主義」によって閉鎖的な雰囲気をまとってしまい、逆に、この地域に暮すことに萎縮してしまいそうな、伸び伸びできない雰囲気を醸し出すことだけは避けたいものです。

 そして、地域の至るところで看板や貼り紙をみると、その掲示数が地域の治安の良し悪しを示すバロメーターになっている気もします。今日もある地域を歩いていて、非常にたくさんの「誰かがみてるぞ!」に出会いましたが、やはりあまり感じの良いものではありません。
 

投稿者 hisaka : 2005年07月12日

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