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2005年07月07日

理想にどこまで近づける?!

 議会運営委員会が開催されました。主な議題は決算特別委員会の実施手法についてでした。昨年度から分科会方式を取り入れ、全議員参加(議長と議員選出の監査委員は除かれます)により行われました。それ以前は議員の半数により行われていましたが、それでは議論が散漫になるという意見もあり、分科会方式で、よりじっくりと議論を深めていくことを目論んで手法変更をしました。
 しかしながら、はじめての試みと言うこともあり、最初の思惑通りにはいきませんでした。私たちの会派では昨年度についても全議員参加で持ち時間制(各会派プール制)でを導入し、予算特別委員会の時と同様の手法で実施すべきだと主張してきました。確かに全議員が参加をし、持分の中で好き勝手に質疑する傾向もあり、論点が定まらないで終わってしまうという指摘はその通りですが、私自身は各議員がそれぞれに発言猶予時間を有効に活用していると思っているので、それはそれでいいのかなと感じてきました。ただ時間を気にする必要があり、高度な質疑のテクニックが求められ、行政側の(わざとわかりにくくしようとするような)まどろっこしい答弁に惑わされたり、巻き込まれてしまうと、聞きたいことにたどりつけないままに中途半端に質疑を終了することが余儀なくされる場合もあります。

 分科会方式では持ち時間制は採用しないので、時間を気にすることなく、一人の人が一つの問題について聞きたいだけ聞くことができるとのメリットがあります(そうは言っても、分科会メンバーの議員にも一応の遠慮はありますし、あまり長々と一人でしゃべりっぱなしでは顰蹙をかいます。)。しかしながら、時間制限がないために「しゃべらなくていいことまでしゃべっていて時間の無駄遣いをする。」「議論の質が悪い」などという指摘も出ています。

 そこで今日の会議では、今年度についてはどうするのかが話し合われたのでした。結局は昨年度と同様、しかしながら昨年度の反省も生かして、分科会の運営方法を工夫しながら、より「質の優れた議論の展開」ができるようにする方針となりました。
 会議の中ではより優れた議論の質については「議員どうしの言葉のキャッチボールがあること」という意見が出されたわけですが、果たして、議員どうしの意見交換が今回の決算審査では展開されるようになるのでしょうか?
 もしそのようになれば、飛躍的な進歩。そして議会改革が前進したとして「市議会ウオッチング」の皆さんに評価されると思います。もちろん、そのときには委員会などで議員どうしが意見交換するときのように「休憩」ナシが前提条件ですが・・・・。

 私がかつて所属していた総務常任委員会では委員長のさい配もあり、かなりフランクな意見交換の場面がありましたが、たいていの場合、委員長が「休憩します。」という前置きがあり、議員がそれぞれ意見を述べてからは「(休憩が終わるので)再開します。」となるわけです。そのために議事録が「休憩します」・・・・「再開します」とならざるを得ず、休憩中の発言はどこにも残ることはありません。それを指して、「意見交換はあっても、休憩じゃあねえ・・・・・。」というのが市民の感想です。
 さて、理想は「議員どうしの活発な意見交換」ですが、今回の決算特別委員会では、それをどこまで実現できるでしょうか?もし、仮にそのような場面をつくるとしたら分科会それぞれの座長は仕切りがとっても大変そうだと思います。敏腕座長でなければ、これだけ多様な意見を持つ議員をまとめきることができないと思われるからです。
  

投稿者 hisaka : 2005年07月07日

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