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2005年05月16日

再び・・・中央大学の授業で

 今日は学生時代からお世話になっている先生に頼まれて「議会傍聴のススメ」というテーマで話すことになり、先日に引き続き中央大学まで行ってきました。モノレールができて中央大学まで行くのには本当に便利です。かつては電車とバスだったので「やっと学校にたどりついた」と思いながら通ったわけですが、今は当時のことを知る学生もおらず、「モノレール運賃が高すぎる。」とぼやく声が多数あるようです。「便利になるということはそれ相応の負担が・…」と言うことだと思います。(とりわけモノレール計画には莫大なコストがかかるわけですので)

 さて、1時間半の授業でしたが「議会傍聴のススメ」を話すことは簡単なようで難しく、どういう風にオススメすればいいものか・…と頭を悩ませたわけですが、議会に限らずさまざまな物事について「現場」を知ることの大切さを強調して話をしました。
 「議会」と言うと思い浮かべるのは『国会』でなかなか自分の住んでいる自治体の議会のことをイメージする人はいないのだと思います。実際に受講していた学生の中でも自治体議会の傍聴に行ったことがある人はほんの数人で圧倒的多数の人は自治体議会はもちろんこと、国会も実際に傍聴をしたことがないわけです。しかしながら、どちらの議会にも足を運んだことがなくても、実はほとんどの人は国会の議場がどんなカタチになっているのかくらいは知っているのだと思います。そのことからして、いかに地方議会が知られていないか、そして地方議員の活動が知られていないのか、さまざま情報媒体が知らせていないのかがわかります。
 ところがその自治体議会では市民生活にとって大切なことが決まっていくのです。学生と話していると駅前の駐輪場が有料化したという話、ごみが突然有料化されたという話を耳にします。これらのことは勝手に行政がやっているわけではないのです。市民から選ばれた人たちがちゃんと決定しているのです。その仕組みを意識せずに暮している人が多いのが現実です。どこかで勝手に決まっているかのような…そんな感じを受けていると言うのはとても重要な実感だと思っています。議会で決めたということ、いつ決まったことなのかを知らないわけですから、いかに身近な自治体議会が市民の視野に入っていないかを表しているのです。
 では、その議会・…どんなふうに物事が決定されているのかが問題です。ここは各自治体の議会それぞれ運営のされ方も異なり、一つの自治体の議会だけを見て、自分自身の見解を出すことはできないように思います。多摩市の市議会だけを見ていると改革が本当に遅々として進まず…と感じることも多いのですが、周辺、近隣自治体から比べるとはるかに多摩市の市議会は改革が進んでいる(と議会改革を唱える人たちからはそのような評価です)と言われるわけです。そこで、学生にオススメするのはできれば複数自治体の議会を見てもらいたいと言うことです。自治体の議会をそれぞれ比較をしてみると、実は見えてくるのは…「議会はその自治体に住む市民の縮図」・…その自治体に住んでいる人たちの姿ではないかなあというのが私の考えです。

投稿者 hisaka : 2005年05月16日

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