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2005年04月27日

本予算が賛成多数で可決

 3月定例会で否決されていた本予算が可決されました。市長から示されたのは障害者施設に関する予算の削減と市民活動情報センターに関する予算の2点を削除して予備費として計上し、総額の変更はしないという提案でした。
 私たちの会派は否決の立場をとっていたこともあり、どのような内容に変更すればいいのかにつき、市長との調整をはかったのは当然のことです。しかし調整するも何も私たちの主張としては明らかです。結論は簡単なことで、私たちの会派の最低限の条件、意見としては3月の予算特別委員会で提出した修正案にすべて集約されています。他にもさまざま意見はあるもののたった1ヵ所で障害者施設関連で計上されていた約43万円を削除した修正案を出しました。
 今回の市長の提案の中には市民活動情報センターに関する予算も含まれていましたが、こちらについても方向性では賛意を示すものの、その進め方における疑問点を予算特別委員会でも指摘しておいたので削除したいとの意向を否定するものではありません。ちなみにこれは、他の議員からの修正案でも削除すべきだとあがっていた項目です。

 さて今日の臨時議会ですが、数人の議員が質疑をしたあとで討論をし採決になりました。質疑の中ではさまざまな意見が出ましたが、これについてはぜひ後に掲載されるだろう市議会の議事録に目を通していただければと思います。各議員が個人的な見解と会派を代表する部分もまじえながら意見を述べられていました。
 私たちの会派では今回の臨時議会では質疑もせず、討論をしなくてもいいだろうという立場で臨んでいたので、傍聴者の方からはなぜ何も発言しないのかと批難もされました。確かに何も言わないのは役割を放棄しているとも受け止められるかもしれませんが、私たちは今の段階では市長が否決という議会の厳しい結果を受け止め、その意向をできる限り汲み取りながら再度提案をしてきたと考えています(議会には言うまでもなく予算に賛成して人も反対した人もいるので、双方の主張を市長が受け入れつつ、一番望ましいかたちで提案されたはずだからです。賛成した議員にとっても市長が修正をするということへの‘思い’があると思います。)。まずは市長の進め方をじっと見つめ、今後の市長への評価へとつなげていきたいと思っています。

 予算を否決という結果について、市長の責任は大きいのだと思います。予算を調製し執行していくのは市長だからです。市民の意見はもちろんのこと議会からの意見をどのように受け入れながら市政運営を行なっていくのか、その姿勢が問われます。今回の否決と言う結果はその姿勢に対する評価でもあったと思います。
 議会の中にも様々な見解が存在しています。否決と言う結果について市長だけの責任にしているのではないか?議会にも責任があるのではないかと主張があります。私自身は議会全体でのまとまりが欠けていたことも、今回のような結論に至った原因の一部にはあると感じます。その意味では議会の責任もあるでしょう。できれば今回のように暫定予算を組むことなく滞りなく市政を進めていくことが望ましいのは当然のことです。

 「議会と長」という関係がもっと重視されるべきです。個々の議員と市長との関係、各会派と市長との関係もありますが、それに重きが置かれる傾向が強ければ、議会運営における安定性が欠落してしまいます。議会全体でどのような意向があるのかを予め市長に投げかけることができたなら、今回のような結論を回避することはできたと考えます。
 多摩市政始まって以来の忌々しき事態だと言われ、市民に与えてしまった不安感が大きかったのは事実です。そのことを受けとめ、よりよい方向をつくっていくこと、目指すことこそが何よりも大切だと思っています。

投稿者 hisaka : 2005年04月27日

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