« 「つくる会」の教科書 | メイン | 自治推進委員会への注目度 »

2005年04月24日

思わぬ陳情・・・・

 これから様々な市民団体などの総会シーズンです。一日にいくつもの総会を掛け持ちして予定のやりくりをする時期です。

 さて、私は今日は多摩視聴覚障害者協会の総会に出席したのですが、そこで思わぬ陳情が出されました。すでに私たち市議会議員のところにも今年度予算への要望としてまとめられた文書が届けられているのですが、そのなかの一つに市内学校跡地施設に聴覚障がい者センターへ転用してくださいというものがあります。聴覚障害者協会だけではなく、市内で活動をしている様々な団体は、その活動拠点、事務所機能を兼ね備えた場所を確保することが念願となっています。もちろん、議員もそのことは承知しています。その拠点施設として市内を見まわすと、やはり廃校の空き教室が目につくのは当然のことだと考えます。とはいうものの、学校跡地施設の活用方針でも課題になっていた「既得権」発生の問題などあるのは周知のことです。特に占用使用を許可するとなれば慎重な対応が求められます。市民誰もが公平公正に廃校施設を使用するという観点を第一に据え、早急に考えていかねばならないとしています。ここは行政でも議会でも同様の認識で一致しています。

 「思わぬ陳情」というのは、今日の来賓挨拶の中でのことです。何と出席されていた国会議員の方が挨拶の最後に来賓席の市長をはじめ私たち議員のほうを向いて次のような趣旨で述べたのでした。
 つまり、市内にはたくさんの学校跡地施設があり、空き教室があるのだから、場所はともかくとしても拠点としてどこかを確保していただきたい…というわけです。この国会議員の発言の意図を私は理解しかねます。
 
 その場に居合せた議員一同、市長はその発言をどう受けとめたのだろうか?と思います。私は苦笑いすらできませんでした。ただ一言「驚愕!」した出来事でした。学校跡地施設を具体的にどう活用していくのかは地域の問題です。
 もちろん国庫補助返還の軽減措置など、国会議員の仕事の中で協力してもらいたいことはあるわけですが、しかしそれと、この度の発言は全くの別物です。実はこの方は挨拶の冒頭では「地方分権」を強調されていました。そのことを理解されているのならば、国が地域に必要以上の介入をしないことが望ましいことも当然に把握されているはずで、ご自身の役割としてもきちんと認識されているはずではなかろうか…私にとっては不可解な発言により、突然に陳情がつきつけられたのでした。

投稿者 hisaka : 2005年04月24日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/867