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2005年04月19日

どうしてこの人たちが反対するの?

 今年度予算が否決されたことを‘暴挙’として批難したビラを目にした市民は少なくありません。そのビラを大事にとっている人もいるようで「これ、どうしたんですか?」と予算を否決した理由を尋ねられることが多いです。障害者施設関連予算に反対しているというわけですが、ビラにある反対議員名一覧を見て「なぜ、この議員さんたちが反対しているのかわからなくて。」と不思議に思うらしいです。でも、こう思ってくださるのは恐らく日頃から市政に対し少しばかり以上の関心がある人だと思います。「ビラに書いてあることがよくわからなくて、誰かに聞ければいいんだけれど。」…と感じていたという市民に出会います。そういう意味で情報を伝えていくことの難しさや、また気軽に市政に対するアプローチができにくく、とりわけ議会や議員と市民との間にある垣根の高さを思い知っている今日この頃です。

 さて、昨日の臨時議会終了後に全議員に対する説明会が開催されました。いわゆる「会派合同説明会」です。定例会の事前にはかならず提案予定の議案などを説明する「会派説明」が開催されていますが、これは常に‘市長より’の会派から順番に行われています。私たちの会派は全会派というよりは、むしろ全議員を集めて一斉に説明会をすべきだと主張してきました。なぜならば、「会派ごと」に区別をし順番までつけて説明をすることに対し、何となく‘見えないモヤモヤ’を感ずるからです。その意味で、改革議員連盟と私たちの会派は合同で会派説明を受けてきました。そもそもその方が効率的合理的で、市長も一回説明をすればそれで終わるわけです。「会派合同説明会」という形式で事前説明会が開催されるのは望ましいことですし、‘透明性’も感じます。ぜひ、今後もこの形式を継続してもらいたいと思います。

 昨日の合同会派説明会では否決された今年度予算について、議会からの意見を検討した結果が示されました。現在は暫定予算ですし、いち早く本予算の可決に向かいたいとのことで4月27日に臨時議会が開催される予定です。
 懸案事項としては「障害者関連予算」だったわけですが、これは削除して予備費に計上、そして改革議員連盟会派から出された修正案にあった「市民活動情報センター」についても同じく削除して予備費に計上する方針が示されました。市民活動情報センターについては、予算特別委員会において私自身もこだわって質疑をしてきました。庁内の連携が全く図れていない中で進めても本来あるべき情報センター機能が果たせなそうだと感じたからです。これについてはもう少し時間を置いてじっくりと取組んでいきたいとの話しであり、私もそれには賛成です。
 私たちの会派としては予算特別委員会に提出した修正案で「障害者施設関連予算」の削除=>予備費計上を示していました。その点からすると、市長が示した修正点には異議はないと言えるでしょう。
ただ、予算書的には納得できるものかもしれません。しかしながら、後の市長の取組み方針、その取り組み方をどのように評価していくのかについては、まだまだこれから私たちの会派としても強い態度で臨み、市長に対しても意見をしていく必要がありそうだと考えています。どういう点で合意をしていけるのか、前向きな姿勢を欠かすことなく、話合いを続けること、そして一定の合意点(妥協点)を見出す態度が求められていると感じています。

投稿者 hisaka : 2005年04月19日

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