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2005年04月07日

相手のことをとやかく言う前に・・・。

 予算否決というニュースには様々な受けとめ方があるようです。たま広報の号外だけではなかなか伝わりきらない事実もあります。「予算否決」の情報を得て、動揺した市民から問合せが来ています。私たちがなぜ反対したのかがわからないというのです。私はていねいに私たちの見解を説明しています。私たちの立場として、障害者施設を否定しているわけではないことを丁寧に伝えているところです。説明をすると納得まではいかなくても一定の理解をしてくださる方が多いです。

 さて、「予算否決」との見出しで反対の立場をとった議員に批判する見解のビラ等が駅で配布されたり、各戸配布でポストに入っている地域もあると聞いています。賛成でも反対でも、それぞれに個々の価値観や見解があるわけです。捲かれているビラなどの話を聞き、お互いの立場を批判しあうのではなく、自分たちの主張をきちんと伝えていくことのほうが大事ではないかと考えさせられました。異なる見解について「暴挙」等というような見出しをつけたビラで真っ向から批難するチラシを見ると、なんだか悲しくなってしまいます。批難や批判をする前に、私は自らの主張をきちんと伝えるべきではないかと思います。最終的には市民がどう判断するのかを問う問題です。他人のことを批判、批難する主張ではなく、自分自身がなぜ「賛成」したのかまたは「反対」したのかを誠実に伝えていく姿勢が求められているように思います。

 市民が個々人の議員の批判や批難をすることはあると思います。しかしながら、議員どうしでお互いに不都合なところを指摘しあい、罵りあっているとして市民に受けとめられるような状況を創り出す必要はあるでしょうか。
 私の開設している掲示板の中で「…議員は一人一人が選挙を経て、市民によって選ばれているのですから。その重みを感じながらの議会であり、議員それぞれ理由あっての予算案の賛成反対なのです。」と書いてくださった方がいました。私もその通りだと思い、しみじみと市民が一票を投ずることの意味を考えました。
 議員は市民の一人一人によって選ばれているわけで、その議員を誹謗するということは、その議員を選んでいる市民にもその批判や批難が向けられているとも言えます。だからこそ、議員どうしでまずはお互いの意見を尊重する姿勢を持っていたなければなりません。それが市議会への信頼を高めることにもつながるのではないかと思っています。

投稿者 hisaka : 2005年04月07日

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