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2005年03月15日

予算特別委員会3日目

 今日は民生費の審議に入りました。思ったとおり、来年度予算の争点である旧西永山中学校の跡地活用に関連する障害者施設建設問題に質疑が集まりました。
 
 大きくは障害者施設の規模と学校跡地施設活用方針をめぐる市民との合意形成プロセス、その内容が問題になっていると感じます。
 施設の規模については全定員が100人ということで、地域分散型福祉と言われたり、地域で共生の観点から考えた時には少々大きすぎるのではないのかと思っています。しかし、新たな施設に通うことになる障害者の保護者らと行政との間では施設の規模をめぐってもずいぶんと議論を交わしてきた経緯があります。保護者らも施設の規模に納得ずみで合意している点には留意して考える必要があると思います。
 とは言っても、このように大きな施設を建設するという選択肢しかないのか…なかったのだろうかという疑問は残ります。今までの議論の積み重ねの中で、現実的に考えて導き出された結論なのかもしれませんが…。

 私は学校跡地施設の活用方針の内容そのものよりも、方針決定過程における市民合意の形成の在り方に問題を感じています。これは市政運営に対する評価にもつながってくることですが、市長の経営感覚における「スピード感」に疑問を抱く点があるからです。学校跡地の件でも少なくない議員が「拙速過ぎるのではないか」という意見を述べています。でも市長は「決して拙速とは思わない」という立場を貫いています。ここには見解として大きな隔たりがあり、既に埋めることはできない溝になっているなと感じています。
 学校跡地施設は、確かに今後も小中学校の統廃合が予測されており、何とかしなければならない課題のひとつと考える市民は多いです。しかし今回の方針決定に対しては疑問を抱き、そして不信感を持たざるを得ないと言う人も多いです。
 いろいろな物事には‘タイミング’があります。私の感覚に照らすと「ほんの」という感覚をもう少し大事にしてもらいたいなと思っています。上手くいくものも上手くいかずにボタンの掛け違いがあるままで進んでいくのは避けたいからです。「あともう少し」という心がけ、その感覚が今一歩不足している気がするのです。
 先日の委員会で「市民感覚を直視して」という意見がありました。説明責任があり、情報提供をし、そして市民を説得をすることが大事だと強調されていた議員さんは市長に「納得の政治を」と進言されていました。私も同感です。

 一つだけ理解しているのは、今回の施設建設で言えば「国や都の補助金がなくならないうちに」というタイミングが重視されているということです。

投稿者 hisaka : 2005年03月15日

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