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2005年03月08日

評価機関ばっかりだから?

 今年度は行財政再構築元年でです。3年計画の行財政再構築プランですが、市民とともに進める改革としています。最近は行政運営の仕組みとしても「評価」が大事だと言われており、もちろん本プランの進捗状況など評価をしていくことは必要なことだと考えています。その認識は行政でも同じだろうなと思いますが、本来的には行政をしっかりチェックしたりする機能として議会があり、そしてまた監査という役割が法律では位置付けられています。でも、きっとこれが期待されるだけの役割を果たしていないから?新たなる評価のシステムが求められ、第三者機関設置がちょっとしたブーム化していると思っています。

 さて、行財政再構築プランの評価についても「市民協働型評価機関」によって行うことが当初予算では企図されていましたが、今回の最終補正では当初予算に計上されていた経費がまるまる減額されており、「あら?行財政再構築プランの評価をするのをやめたの?」と思ったわけです。そこでまず、同じ会派の篠塚さんが質問をしたところ、「自治基本条例で設置された自治推進機関の中で当面は対応していく」というような答弁が戻ってきたのでした。
 自治推進機関と市民協働型評価機関との役割はまったく別物であったはずなのに、これはいったいどういうこと?と思い、その後再び質問をしてみましたが、結局は評価をするとは言え「どうやって?」という部分が手探り状態であること、同じく何をすればいいのかよくわからずに開店休業してしまいそうな「自治推進機関」において、行財政再構築プランの評価も含めた行政評価のあり方を考えていこうとしていることがわかりました。
 これには納得できない部分があるものの、ひとつだけ理解できることがあります。それは第三者機関をつくりすぎることで収拾つかなくなりそうだということです。
 自治基本条例の自治推進機関、行財政再構築プランの市民協働型評価機関、昨年度試行した行政評価報告書にて構想されている第三者的評価機関、すでに動いている補助金評価の第三者機関、次世代育成支援行動計画にも第三者の評価機関が計画されていた記憶があります。それ意外にもあるかもしれませんが。とにかくいろいろとプランを動かすためにPLAN-DO-CHECK-ACTIONをしていきたいと考えることを否定しませんが、評価機関が次々と設置されたところで、その評価機関どうしの横つながりはどうするのかという課題が残されているわけです。そのことが全く見えてこないことに私自身も危惧があったので、その点では安易に第三者機関を増やさなくてもよかったのかなとは思います。このような機関、審議会などに支払われている報酬も結構馬鹿にはならないのです。

 ということで、残ったのは行財政再構築プランの評価がどのように行われるのかがまだわからないということです。自治推進機関の中でこれから諮問して方向性が決まっていくようですが、もたもたしていると渡辺市長の任期が終わってしまいます。どんなに厳しく批難されて批判されても信念を持って再構築プランを進めていきたい、政治生命をかけてでもこの改革をしたいと言っていた市長のことばを思い出します。

投稿者 hisaka : 2005年03月08日

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