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2005年02月09日

‘まちづくり’と思いやり

 永山駅の北側の工事が始まりました。グリナード永山の2号館のリニューアルオープンのためです。工事案内によると3階建てになるとのことです。

 さて、この工事に伴って今まで駐輪場になっていたところが閉鎖されました。すべての自転車なども撤去が行われ、今日は工事準備に入っている模様でした。ここの駐輪場は駅のすぐそばと言うこともあり、多くの利用者がありました。また、ここは諏訪1丁目からの駅に向かう道にもなっており、歩行者も多い場所です。ここが工事期間中に通行止になることは本当に不便です。歩行者は通行止めになる箇所の手前にある階段を利用し、少し遠回りで駅に行くことができますが、階段を利用しなければならないことは高齢者にはきついなと思います。
 当然に自転車利用している人には別の駐輪場案内や迂回道路の説明看板が出ているのですが、同時に車イス利用者にもそのことはあてはまります。車イスの方にとってはあまりにも遠回りすぎでかなりキツイ話だと思います。
 
 私は自転車と車イス利用者以外にも同じくらい不便になる人たちがいると思っています。それはベビーカーを利用している人です。特に保育所があるので、駅の方からベビーカーを押してくる人は多いですし、ベビーカーを押して買い物袋を下げている人の姿もよく見かけます。通行止めの期間、不便な思いをする人が本当に多いだろうなと感じます。朝早くから子どもを保育所に預ける人のことを考えると、のんびりと遠回りをすることもできず、ベビーカーを片手に持ちながら子どもを抱えて階段を利用すると考えられます。天候が悪い時は最悪だろうなと思います。階段はかなり古びているために、雨が降ると滑りやすくて危険です。
 歩行者などの安全確保は重要なので、通行止にするという判断について、必ずしも間違いだとは言えません。しかし駅のほうから「保育所」に向かってくる親子が必ず通行している道であるということがどのくらい考慮されていたのだろうかと思います。通行止しか安全確保策はなかったのかと感じます。工事が早朝から開始するとは考えにくく、ちょうど通勤時間の保育所に子どもを預ける時間帯、またお迎えの時間を考えても、工事真っ盛りの時間帯に重なるとは思えません。既にある保育所の配慮がまったくないところに多摩市における‘まちづくり’の進め方が表れているように感じます。
 ‘まちづくり’には思いやりの心が欠かせません。他人への配慮の気持ちをベースにしながら、まずはどうしていくことが最もベターであるのか話合いをするのだと思っています。いきなり出現した通行禁止案内板を見ながら、そのことをつくづく感じています。

投稿者 hisaka : 2005年02月09日

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