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2005年02月02日

大きな公共事業

 今年は阪神大震災から10年が立ち、その記憶を継承しながら、まちづくりに生かすための活動が行なわれています。
 
 さて、都内では大規模な大規模な公共事業をあまり目にすることはありません。しかしながら、実家より車で30分ほど行ったところに三木震災記念公園があり、その周辺では今も整備工事が続いています。消防学校などもできる予定のようです。また、大きなスタジアムもあります。正直、目を見張る公共事業です。一体、このスタジアムはどれくらい活用される予定なのだろうかと思いつつ、その前を通過しました。
 阪神大震災を軽んじているわけではありませんが、現在進められている工事を見ていると土木系公共事業のばらまきのように思えてならないのです。これだけ大規模な公共事業となれば、それに対する投資は莫大だと考えられるからです。景気回復といえば国内投資で土木系関連事業が注目されてきた時代そのものの姿に感じます。確かに雇用創出にもなっているのかもしれませんし、この事業がもたらす需要こそを評価する人もいると思います。
 でも私はここに投下されている莫大な資本に見合った成果とは何か?考えさせられるのです。そもそもこの公園の名前自体「震災記念」となっていることにも疑問です。なぜ‘記念’なんでしょうか。記憶にとどめたり、記録をしておくことの重要性はあると思いますが、もっと他の手法でできるはずですし、そうしていくべきだと思うのです。
 有効な税金の使い道を強く考えさせられる現場のひとつです。

投稿者 hisaka : 2005年02月02日

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