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2005年01月10日

市民に問われるマナー

 今日は成人式でした。昨日の夕方に30分間だけでも遊説をやるという話が急遽決まったので、多摩センターの三越前に出かけました。多摩センターは人が増えたなあと感じました。

 さて、放置自転車は市民のマナーの問題です。駐輪禁止の看板があるにもかかわらず堂々と自転車を止める人がいます。今日も遊説をしている数分間見ていたところ、自転車でさーっとやってきてスッと駐停車させてお店のほうに消えて行く人がいました。ちょうどイトーヨーカ堂とパティオの間、サンリオピューロランドに向かう通りのところです。看板に気がついているのかどうか、もしくは気づかないようにしているのかもしれませんが、何食わぬ顔で自転車を停車させてその場を離れる市民の姿にはがっかりさせられます。

 このような状況は、「みんながやっているから」意識を増殖していきます。迷惑行為をしていることに気がつきつつも、「まあ、いいか。」「他の人もやっているし」…と結局「赤信号をみんなで渡る」心境へと人を誘導しがちです。そうするとますます放置自転車は増えるばかりです。
 それによってかかる迷惑がひどくなってくると、その取締りに「誰か」が乗り出さねばならなくなります。そして行政がその役割を期待されるようになります。しかし考えてみれば、本当はこのような場合、「ちょっと注意」を促し合えるような人間関係さえあれば解決できる問題です。でも、今は残念ながらそういう状況にはなく、やはり行政に何とかしてくれ…ひいては行政の仕事を増やすことへとつながっているのです。つまり、市民がマナーを守ればさえ必要性がない行政の仕事、言ってみれば‘余分な’お仕事を市民が自ら生み出しているとも言えます。(‘余分な’コストも発生します。)

 もちろん駐輪場が不便な場所にあるとの問題があるやも知れませんが、これは今後の課題としても駐輪場はあるわけですから、そこをまずは利用してもらいたいものです。また今のところ、多摩センター駅周辺では駐輪場が十分に確保されていないとも思えません。いずれにしても駐輪禁止の場所に堂々と駐輪することの迷惑を市民一人一人が考えなければいけないと思っています。
 
 最近、市民のマナーの悪さで増えている行政の仕事としてあげられることに例えばタバコのポイ捨て取締りなどがあると思います。ポイ捨て禁止条例は一見いいようにも目に映りますが、実はこんなことにまで行政が介入していることに私は不安です。市民一人一人のマナーの取締りにまで行政が乗り出さねばならない社会の在り方に将来はどうなっていくのか、若者は態度が悪いなどと批判することは決してできない…新成人の姿を見ながらしみじみと感じたのでした。

投稿者 hisaka : 2005年01月10日

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