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2005年01月08日

道路工事の不人気投票

 国土交通省の道路行政マネジメントでは去年の秋から試行的に東京23区内の直轄国道にて「不人気投票」を行っています。道路工事があると車線が減り渋滞が発生するなど非常に利用者としては気分害されることがあると思います。このようなとき、不満の声を直ちに届けることができる仕組みが「不人気投票」です。
 道路工事の際に出される工事看板に問い合せ番号がついていて、不満理由を選んで投票をするという仕組みです。これによって道路工事の実施方法の改善などに役立てていこうとしています。国土交通省のホームページを見てみると、不人気投票制度の周知はこれからの段階とも言え、投票総数そのものは多くありませんが、「不満のある工事」は一目瞭然です。実際に、この投票で一位になった工事に関して、トップから工事の在り方を何とかしなさいとの命令が出た事例もあるそうです。これはなかなか面白いシステムだと思います。この不人気投票の仕組みですが、今は随分と減ってきたのかもしれませんが「不必要な公共工事」がわかるような結果公表があればいいのになと思います。まだまだ年度末には不必要ではないかと感じられる工事があるからです。

 さて、不人気という点から投票をするという仕組みを見ながら思ったことです。よく市政への要望を集める時、必要なものや欲しいものを尋ねるのが一般的です。しかし「不必要だと思うもの」「(もう)やめてもいいと思うもの」という質問をしてみたらどういう結果が出るでしょうか。その方が多くの人が「見直すべき」とか「やめるべき」というような行政の不人気サービスがはっきりするかもしれません。弱肉強食になっていくことでは不都合なわけですが、誰もが「無駄」と感じていたり「不必要」と思っている事柄が意外と一致してくるのではないかと思います。

●国土交通省不人気投票の結果⇒http://www.kouji.go.jp/tk2/psjsp/ps_voteresult.jsp?

投稿者 hisaka : 2005年01月08日

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