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2005年01月27日

来年度予算概要(案)…1次内示

 昨日、来年度の予算原案について1次内示がありました。議員に対しては先週くらいから会派ごとに説明があり、私たちの会派も大枠での説明を受け意見交換などをしました。意見交換をしたところで、私たちの会派の意見は一体どのくらい活かされるのだろうか…これはいつも疑問です。
 さて、来年度予算は一般会計が431億円になっています。歳入についても三位一体改革の流れなど、今後の動向を含め気になるところですが、やはり歳出内容が問題になるのだと思います。市民からの集めたお金をより有効有意義に「公」のために使います。とりわけ行財政の再構築と言われるからには、資金使途から「再構築」が評価されるのだと思います。
 私の立場で一番うれしいことといえば、ようやく学校給食センターの改修が動くことです。現在の3センターを2センターにするとともに、念願の強化磁器食器導入を目指した取組みがやっとやっと始まるのです。市長は学校給食におけるメラミン食器と環境ホルモンなどの問題については理解を示していましたが、なかなか腰が重そうだと感じていました。
 けれどもようやく市長の任期最後の年になり、給食センター建替えと食器変更が予算化されました。食器変更は給食センター建替えとセットで語られており、センター建替えの見通しが全然たたないので、食器変更も先送り先送りされてきた経緯があります。食器が変更できないことが建替えを理由に見送られていたわけです。はるか昔の議会で採択された陳情も葬り去られていたわけです。しかし、今回、やっと日の目を見ました。やっと動いた…遅すぎるとするのではなく、やっぱり財政難だから…と途中で計画がストップしてしまわないように見守っていきたいと思います。

 それから、もう一つ。小田急線高架下の多摩センター駅出張所が移転します。高架下の耐震工事のために退去せざるを得なかったのかもしれませんが、これが功を奏したといえます。多摩センター駅前では選挙の時の「駅前投票」が出来ないなど問題点も指摘されていたからです。
 出張所の移転先が注目されていたわけですが、カリヨン館8階に決定した模様です。ここは6月からスタートします。カリヨン館の8階といえば元映画館の場所でした。多摩センターと映画と言えば、今後、元多摩ヴァンサン館後にも大規模な映画館が誘致されることで着々と準備が進んでいることを考えれば、おそらく8階フロアの活用には頭を悩ませていたはずです。市の出張所の移転効果がテナントに波及するといいなあと思います。
 また地区市民ホールが閉鎖されて以来、利便性の高い集会室が欲しいという声があります。カリヨン館8階フロアの面積は広いので、会議室のような場所の確保がなされるのかどうかは今後の確認事項ですが、いずれにしても出張所が高架下から移動することにより、出張所のイメージも明るくなる気がします。あわせて土曜日の開所が8月から始まる予定とのことです。
 一番気がかりなのはフロアの賃貸料だと思います。カリヨンの8階は候補地としていい場所だけれど、賃貸料を考えるとなかなか厳しいものがあるという話でした。しかし今回の移転が決まったと言うことは、賃貸料の折り合いがついたとも理解できます。ちなみに高架下における今年度予算では出張所の賃貸料が約1千万円です。

 また、学校跡地施設の活用についても、先般出された方針どおり、東永山複合施設内にはビジネスインキュベーション施設の運営が始まるようです。行政は方針に沿って着々と進めています。
 他にも色々とありますが、利便性の向上としては公共施設の予約などがインターネット上でできるようなシステムも導入される予定になっています。

 まだ1次内示段階とは言うものの、ほぼ来年のまちづくりの取組みが見えて来たように思います。この間の市長説明では花火大会の補助金を一応は確保しているようでした。ただ花火大会を再開するためには実施主体どうするかなど課題は残されてます。
 予算や決算については「総論賛成各論反対」もしくは「総論反対各論賛成」の態度を示すだけではなく、議員どうしの議論を深めながら修正していくというプロセスがあればいいなと思います。市長と結びつきが深い議員だけの意見交換により事業の予算化が進んでいやしないか…正直ちょっと気になるところもあります。

投稿者 hisaka : 2005年01月27日

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