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2004年09月17日

地域の先輩が語ることの意味は大きい

 今日は、代表者会議でしたが傍聴には行かず、PPT(PEACE PROJECT@TAMA)でピースボートに派遣をした代表者の湯澤くんが、諏訪中学校の総合学習の時間に体験談を語る予定があったので、そちらに顔を出しました。PPTの活動にもすっかりご無沙汰をしていて、湯澤くんが帰国してからも一度も出会っておらず、とても楽しみに会場に足を運びました。
会場は諏訪中学校の多目的ホール。中学二年生が対象でした。湯澤くんがなぜピースボートに乗ろうと思ったのか、そして世界で撮影してきた写真を編集(音楽付き)したものを上映し、各地でのエピソードを話しました。正直、授業時間1コマでは時間が足りません。けれども、その中で時間配分も上手に、話を進めてくれました。

 最初は「景色が見たい」と思ってPPTのプロジェクトに応募したこと。まさか自分が選ばれると思わなかったこと。人見知りをする性格であること。船に乗って、各地に行って感じたことを生徒たちに語りました。私も初めて、湯澤君の体験談を聞いたので、感激しました。特に、湯澤君自身で編集をした画像には感動して、「いい旅を経験したんだな。湯澤君を代表者に選んでよかったな。」と思いました。そのくらい画像の編集に力が入っていました。

 そして、何よりも湯澤君はボスニアに行ったことが一番自分にとって衝撃的な出来事であったことを噛み締めながら語っていました。3つの民族が共存していたのに、ある日突然隣りの人と敵対関係になってしまい、殺し合いが始まり内戦へとつながったこと、その傷跡がいまだに残っている写真を見ながら、中学生たちに丁寧に見聞きしたことを伝えていました。
 そんな中、湯澤君が学んだこととして、いつも「なぜ?」という気持ちを大事にする必要があること、いろいろな報道に触れた時など、「どうして?」という気持ちを持つことから、問題意識は深まっていくという実感を一生懸命話していました。最終的には「どうして戦争が起きてしまうのか」「なぜみんなが平和に暮らせないのか」ということを湯澤君は考えるようになり、様々な問題を「なぜ」ということから解きほぐしてみると、他人を思いやれる心が生まれていくし、みんながそれぞれに平和に生きていけるような社会がつくっていける…そんなメッセージが込められているように私は感じました。
 ピースボートで世界一周に旅立つ前の湯澤君にはなかった自信を感じ、私も元気をもらいました。

投稿者 hisaka : 2004年09月17日

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