« 文教常任委員会…市立幼稚園の行方 | メイン | 地域の先輩が語ることの意味は大きい »

2004年09月16日

調査特別委員会…最終的な報告書はいかに?

 6月議会の一議員の発言に端を発した政治倫理をめぐる一連の問題。今回の委員会が最終だろうと思っていたものの、参考人として2名からそれぞれ2時間ずつ話を聞いた後…あともう一度くらいは委員会を開催する必要があるとのことで一致し、結局は12月議会に報告書をまとめる方向になりました。
 この問題について、私自身は6月議会後より数回開催された委員会を傍聴できずに今に至っているのですが、経過の中では、この特別委員会の名称に異議を唱える会派の要請により臨時議会も開催し、また、問題になっているパーティ会場に足を運んだ議員から話しを聞くのに一日かけ、接待したのではないかとされた事業者に委員長と副委員長でヒアリングに行い、どんな状況であったかを把握するために時間を費やしてきたようです。一つのやりとりでも人によってそれぞれに受けとめ方は異なります。本当のところどうだったのか…クリアにはならないままです。私は、これはきっと最後まで明らかにならないで終わるだろうと思っています。
 一番問題かなと思うことは、議員を誘った方は、「全議員に何らかのかたちでお声かけをした。」と主張するのですが、議員サイドでは声はかけられてないという人もいて、結局は「言った」「言わない」で話しは平行線のまま。水掛け論になっていることです。今日も傍聴しましたが、そのヤリトリを見ているだけで気分が落ち込んでしまいます。こういう風にしか委員会を進めて行けないことが残念だからです。

 政治倫理条例では、疑惑を持たれるような行為そのものをすべきではないとしています。今回の一連の事件では、何よりも「疑惑を持たれた」ことが問題です。接待にあたる行為があったのかなかったのかも重要な部分かもしれませんが、この点を明らかにする前に、取消しはされたけれども議会での発言など…少なくとも新聞報道がなされるなど市民に不信感を抱かせた事実が存在していました。ここは「疑惑を持たれるような行為」になるのだと思います。

 私たちの会派では、政治倫理条例の中にある市民による委員会を開催して、第三者が政治倫理条例に抵触するのかどうかを判断することが望ましいと考えてきました。けれども、委員会を開催するためには市民からの要請、署名が要件になっています。そこで、調査特別委員会を設置すると言う他会派からの提案を受け入れたのですが、やはり議会でこのような問題を調査したとしても、議論は行ったり来たりで…調査が進んでいると言うよりは、むしろ、議員どうしの'言い争い'のようになっている感じがしてなりません。それは、今日までの経過を十分に把握していないことで、比較的客観的に委員会を見つめる傍聴者の一人になっていたからかもしれません。
 そのせいか、私は、この一件に関しては全議員が自分自身の問題として受けとめれば十分ではないかと感じています。なぜならば、正直言えば、今、私自身は調査特別委員会を設置した意義をここにしか見出せない…と考えているからです。

投稿者 hisaka : 2004年09月16日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/742