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2004年09月08日

補正予算は可決しました

 今日から2日間の日程で補正予算について質疑です。今回の補正額は108,228千円です。
 大きなことと言えば、やっぱり関戸橋の花火大会の中止のことでしょう。あくまでも商工会議所中心で開催されてきたもので、今年は当初予算では860万円計上されていました。けれども最終的に今年の4月の段階で中止が確定したので、今回使わないものとして減額されていました。この花火大会の中止は、昨年の中州に花火師が取り残された事件のこともあり、河川の安全性の問題が大きくかかわっているようですが、やはり市民にとっては残念なことですし、多摩市にとっても大きな痛手です。私としては、この860万円の行方が気になりますが、お金には色がないので、行き先が見えません。けれども、これは産業振興、活性化と深く関わる部分なので、個人的には多摩センターの活性化に使ってもらいたいと思うわけです。とは言え、これは多摩市全体の…とは言いながら、桜ヶ丘周辺の地域振興に大きく寄与していたとも言えるので、多摩センターの活性化の方に・…とすれば、反発の声が出そうだなと考えます。私は桜ヶ丘にせよ、多摩センターにせよ、とにかく活気が出て、多摩市に訪問してくれる人が増えてくれることがうれしいのですが、地域どうしのバランスをとらなければならず、そこには微妙なさじ加減が働いているみたいです。多摩市の各地域どうしのバランスをとることも大切なことだと考えますが、もう少し幅広い視点を持ちながら捉えた方がいいのではないか・…私はいつもこのことは頭に留めていますが、何でもかんでもに投資できない時代だからこそ、より効果的重点的な投資手法を捻り出さなくてはいけないと言えます。この860万円について、もっと他の困っているところにまわして使えるだろう…という意見も出て、最もだとは感じましたが・・・。

 それにしてもこの補正予算の質問ですが、それぞれの議員が同じ項目であっても捉える角度や視点が違えば、それは意見も異なることは確かです。しかしながら、今回に限って言えば、それほど議員間でも意見の食い違いはなく、例えば非常に使いまわしの悪い「緊急地域雇用創出特別補助金」が充当されている各種の事業が、本当に緊急の雇用創出と言えるのかどうか等・…毎度毎度繰り返される同じ意見が今日も出されました。
 こんな補助金のつけかたをする東京都が悪いと私は思っていますが、この財政難の折、少しでも補助金をもらおうと苦心をして、本来の失業者対策としての雇用創出ができているかもわからないような中途半端さを感じてしまうような事業に充当せざるを得ない多摩市も多摩市です。この補助金がなければやらない事業ならば、やらなくてもいいのではないかと思ってしまうようなものもあります。

 「もらえるものは何でもいただく」…確かにそれはいいわけですが、東京都からの補助金でも、また国からのものについても、どちらにしても私たちの税金。確かにたくさん払っていても、地方交付税でどんどんと他地区に流れていってしまうものもあり、交付税がもらえない不交付団体の多摩市には大損!とも言えるので、補助金等を獲得することで「取り戻す」という発想もあるかもしれません。しかし、そうは言っても私自身は、そうやって無駄な支出が嵩んでいくのだと思っています。

 この悪しき失業対策補助金は今年度限りで終了するとのこと。正直、「よかったわ」と思います。この補助金のあり方や使い方は私も何度か言い尽くしてきたので、今回は黙っていましたが、同じことを他の議員も指摘していましたし、その点から考えると、今後、多摩市として都や国からの補助金をどのように使途に割り当てていくのか…ここにはきちんとした考えかたの整理が必要だと課題が見えています。市長が予算編成の際、それらをどのように調製するのかみていきたいと思います。

 補正予算など、採決の前には討論があります。当初予算の時にはどの会派も討論をしますが補正予算で、大きな問題がない時には討論しない場合が多いです。しかしながら、毎回否決の立場とは言え、共産党はきちんと討論をしています。内容はどうあれ、毎回自分たちの考えや意見を整理をして最後にまとめて発言を残すことは大事なことだなと思いながら、聞いていました。
 もちろん、今回の補正予算は賛成多数で可決しています。

投稿者 hisaka : 2004年09月08日

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