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2004年09月07日

実感がこもった質問

 一般質問が終わりました。議長を除く25人の議員全員がそれぞれの話題で質疑をしました。市長は一番最初の答弁だけにたち(事前に質問項目は通告していて、それについては既に回答が用意してあるので、それを読み上げるだけ。)、それ以外はどんなにか「市長に答えてもらいたい。」と要請をするも、決して席を立たず。部長さんが答弁に出て、「市長にと言うことではありますが・…」と代弁。これには本当に残念です。。特に今日の質問で「関戸橋の花火大会について、市長は市民の一人としても、今までどんな感想をお持ちでしたか。」というものにまで、部長が代弁することには、何だかとっても違和感があります。部長さんに任せる…という気持ちでは大事なこととは思いますが、それはケースバイケースの話しで、市長が答えるべきところもあると考えます。

 さて、改めてですが、やはり経験の中から語る一般質問には実感がこもっているし、みんなが共感出来る気がしました。特に、今日の質問では「農業」の話題が出ました。都市農業については、私自身も全く考えたことがないわけではありませんが、一般質問の項目にするほどに、身近な存在ではないと言えます。ほとんどは人は同じような印象ではないでしょうか。今、流行っている家庭菜園のことは質問などで採り上げる人はいますが、それ以外の‘農業’については実情を知るということからしても、なかなか難しいだけに、この問題をそれぞれの議員が優先課題としにくいのが現実です。だからこそ、唯一の営農している議員より、多摩市の生産緑地のあり方や体験型農業などの事業に関する提案があると何だか納得できてしまうし、共感できてしまうなと思ったのです。
 特に、体験型農業など、農家にとっても力が発揮できるいい機会になるという発言には実感がこもっていて、「なるほどなあ」と思いました。「土と人間」、子どもに農業体験をさせることや、また退職後の楽しみとしての農業などなど・・・農業体験や農作業がもたらす効果は様々と語られているのですが、農家の立場からの「体験型農業」という捉えかたはあまり聞いたことがない気がします。これは現場からの声だなと思いました。説得力がありました。
 しかし残念ながら体験型農業など、参加者は減少傾向にあるそうです(でも、家庭菜園は人気)。質問のヤリトリでは行政にはPRの仕方などの工夫を求めていました。それを耳にしながら思ったことですが、そう言えば、多摩市と農業とのイメージが結びつきにくく、そして広報などでもあまりPRされていた記憶がありません。でも、市には他の自治体同様に農業委員会もありますし、実は農業進行計画もあります。
 「バブル期とは違って、こんな時代だからこそ、市内の農業を守り、農地保全に積極的に取組める時期…」…そうだよなあと思ったのでした。

 議員には実感がこもった質問だけでなく、色々なテーマにチャレンジしながら市の実情を知り、政策提言などしていくことが求められます。でも、今日のような質問の価値はあるなあと感じます。
 そして、議会にはさまざまな人がいて、多様な経験や切り口から質問をする。その大事さをつくづく感じたのでした。

投稿者 hisaka : 2004年09月07日

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