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2004年09月01日

定例会スタート/一般質問1日目

9月の議会がスタートしました。当初は22日が最終日でしたが、調査特別委員会があるので24日が最終日になる予定です。先日の議会運営委員会で日程の変更が了承されたのですが、既に先月20日の市の広報では議会の日程が最終日22日で掲載済み。市ホームページでは日程変更が早速に告知されていますが、やはりそれだけでは不十分だろうなと感じます。しかしながら、それ以外の対応は考えにくいのも現実です。広報には議会運営委員会開催後に変更の可能性ありとの但書きはあったそうですが、こういう場合の対応の仕方については課題のひとつであるなと思っているところです。

 さて、私は今日の議会での答弁で、なるほど行政もずいぶんと回答の仕方が変わってきていると感じました。というのも、これは印象ですが「できる」「できない」を明確にしながら、しかし議員には気を遣って回答をしていると言うことです。これまでならば、「できない」ことであっても、何だかモヤモヤをまとって「できそう」かもしれないような雰囲気を醸し出す答弁が多かったように感じてきたのですが、「する」「しない」という行政の方針がきちんと伝わるように答弁するということです。
 特に、財政的な問題が関わってくれば当然のことで、私は変に期待を持たせるような回答をするのではなく、はっきりと答えてもらった方がわかりやすくていいなと感じている一人です。もちろん場合によっては努力もせずにと感じる場合も(多々)ありますが、何でもかんでもにお金を使えない時代になり、声の大きい議員もこればかりはどうしようもなくなってきた背景から、行政側の答弁にも質的な変化が出てきたと言えます。

 今日の質問の中から言えば、百草団地にコミュニティ施設が欲しいという陳情が議会にも出され、これが3月議会では採択されたのですが(私の会派は採択することは見合せましたが)、今の市の財政状況を考えるとコミュニティ施設を整備することはまず優先順位を高くすることはできないと考えています。もちろん自治会館はあり、そこを改装することによって…と提案つきでの陳情でしたが、集会所の維持管理そのものもでさえ、段階的に地域の努力に委ねようとしている時には実現可能性が極めて低いと考えられます。コミセンにしても、今後は運営形態が変わってくると思われます。
 私自身はこの陳情についての判断をする時、むしろ、百草近隣の人たちが多摩市にある他の施設を利用しやすくするために交通の利便性をあげる工夫をすることを考える等したほうがいいと考えていました。コミュニティセンター機能が欲しいとは言え、その要望をもう少しブレイクダウンしていくことによって、実現出来ることを抽出できるかもしれないと思うこともありますし、現状では議会が「採択」したところで、その結果にどう責任を果たせるのか確信が持てなかったからです。
 しかし、議会の判断としては「採択」。自分自身の判断とは異なる結果になりましたが、議会で採択された限りは、行政がどう対応するかについては注視せねばならない問題となりました。

 とは言え、この問題は誰が見ても、「ハコモノ行政」的要素が強いと考えられることもあり、「議会が採択したのだから早急に対応すべき」との今日の議員からの問いかけにも、「極めて難しい」とのニュアンスできちんと答弁しているように思い、ここに行政の答弁にちょっぴりだけ質的変化を感じたと言うことです。
 議会では政策的な議論がなされることがいいのですが、どういう政策に基づいて議員が個々に発言しているのか、見えにくいのが現状です。その意味ではもちろん自分自身もその一人ですが、議員自身の質問のあり方にも質的な変化が求められているのだと思いました。

投稿者 hisaka : 2004年09月01日

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