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2004年08月31日

保健師さんと地域と

  健康センターの保健師さんが体重計を持って、新生児訪問に来てくださいました。赤ちゃんの発育状態を見てもらい、育児相談なども含めて、約1時間ほどゆっくりと話をしました。子どもが次々と誕生する状況であれば、このようなゆったりとした時間もとれないのかもしれませんが、この1時間は貴重だなと思いました。
 特に、子どもを持ってから地域との関わりがはじまると言うことをよく聞いてきましたが、その理由を少しばかり実感した気がします。保健師さんは地域の情報をめいっぱい持ってきてくださいました。子育てセンターのことや、産前産後支援ヘルパーのこと、子育て広場のこと、私は諏訪に住んでいるので諏訪児童館主催の乳幼児対象の広場のこと、そして何よりも地域のお医者しゃん情報と相談窓口のこと、とても詳しく教えてもらえました。つい先日オープンしたばかりの子ども家庭支援センターのことも説明をもらいました。病気になった時には、子育てでわからないことがあったら、同じ年頃のおともだちに出会うためには…というケースごとに市や都にある仕組みを紹介してもらい、なるほど、こんな風になっているのかと私も改めて知ることが出来ました。この盛りだくさんの情報を聞くと、かなり子育て環境は充実してきていることがわかりますし、この仕組みをすべて使いこなしてみることのほうが大変という気がしました。合わせて私には保育所の情報も届けてくださり、納得して子どもを預けられる場所を見学することを進められました。
 こんな風に「顔が見えるかたち」で地域情報が届けられる機会はめったにありませんし、ほとんどないとも言えます。そして産後の母親にとっては地域を知るための第一歩にもなるように感じます。もちろん、今ではインターネットなどを駆使すればさまざま情報を入手することは可能ですが、最低限のこれだけは…と言える重要情報をコンパクトに届けてくれると言えるからです。また、「何かあればまた電話でも下さいね」と顔の見える人から声をかけてもらえる安心感もあります。その意味で新生児訪問が果たす役割は、特に核家族のニュータウンを抱えている多摩市では大きいのではないかと感じました。
 でも、やっぱり行政の仕事は土日がお休みというのが残念なところ。子育てひろば事業は平日にあるので、共働き家庭にとってはなかなか出かけるチャンスがないと言えます。地域を知り、地域との交流を少しずつ深めていくために…を考えた時、もちろん保育所などでのつながりもと考えられますが、共働き家庭には少しハンディがあるのかなと感じました。でも、いずれにしても、様々な子育て事業をしているので、賢く利用することが大事と思います。
 この新生児訪問ですが、実は希望制です。そのことをたずねてみたところ、希望しないとして回答してきた家庭についても、保健師のほうから電話を入れ、その理由を聞き、場合によっては押しかけていくこともあるとの話です。ほとんど希望しないという家庭にも行くことが多いですよと仰っていました。何となく訪問される…となれば、気構えてしまう部分もあり、私も家をキレイに片付けなくちゃなどと思ったりしましたが、そのことで億劫になり希望しないと回答することもありそうだなと考えました。

 なかなか普段は職員とは言え、保健師さんとの関わりは薄かったのですが、今日の新生児訪問で、ぐっと保健師という存在を身近に感じましたし、むしろ保健師さんたちが地域で果たしている役割の大きさ、現場に出かける仕事なので地域事情なども熟知していると思いました。こういう声が反映し、施策や事業が生きたモノになっていかなければならないと感じます。

投稿者 hisaka : 2004年08月31日

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