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2004年08月30日

議会のテレビ中継と補正予算

 議会運営委員会が開催され、9月定例会の日程などを決めました。それ以外にも、議会の運営に関すること、例えば陳情や請願の採択方法をどうしていくのか(グレーゾーンに置かれている趣旨採択をどうするのか)、今年は決算特別委員会の審査方式も変更するのでその方法などを話し合います。
 特に、以前から議題に上っていたのが、議会のテレビ放映についてです。これも放映をするかどうかでまずは各会派で見解を合致させなければなりません。昨年度も市民からはテレビ放映に関する陳情が提出され、何とか採択したわけで、あまり気乗りしないという見解があるとしても「避けられない状況」にあることでは各会派とも合意できているのです。
 あとは、テレビ放映の実現をめざすのみで、町田市、府中市を視察し、また他市の事例など情報収集をしました。気持ちはあっても…どこから費用を捻出していこうか…というのが目下最大の悩みです。町田市のような設備を導入し、インターネット中継が出来れば…またケーブルテレビでの放映も考えてみたものの、今の多摩市議会では難しいとの結論に至りました。しかしながら、議会の公開として、少しでも議会を知ってもらう努力はできないかと検討し、府中方式でスタートしてみることと決めました。
 府中方式は庁内限定で、特に市民についてはロビーのテレビにおいて議会中継をするというやり方です。実際に、議会中であっても、議会が開催されていることすら知る由もない市民の方も大勢います。ロビーで中継を流すことでも全く意味がないことはないとしてスタートしている府中に倣い、この方式を導入すべく検討をしてきました。
 特に、なるべく経費は安く、そして確実にシステム導入をしていきたいとのことで藤原正範さんが様々折衝をしてくださり、今日はその結果を資料として配布されました。導入経費についてはカメラの台数によって異なりますが、400万円あれば十分に設備機器は揃えられます。もちろんそんなものでは不十分だとの意見もあると思いますが、精一杯努力をして府中方式でのテレビ中継です。

 さて、今日問題になったのは、テレビ中継システム導入にあたってのテストについてです。やはりカメラのアングルなど一度テストをしてみて最終的に決定をした方が確実なので、テストをするのは当然といえば当然のことです。しかし…問題はテスト費用です。やはり業者に頼む必要があります。その費用が約7万円です。
 ところが、議会費には予備費はなく、今回のように当初予算で計上されていなかった費用を捻出することが出来ないのです。なんとまあ!と委員一同苦笑いでしたが、「議長交際費を使えば?」とか「各会派の政務調査費は?」と冗談も含みつつ、大真面目で意見を出したものの、あっさりと「流用はできませんよ。」と事務局職員は困惑気味。テストをしなければ本格実施はできないし、それならば来年度の当初予算まで待てるかといえば、そんなことは考えられず…結局は議長から市長にお願いしてもらう格好となりました。
 予算を議決するのは議会ですが、全ての財政の権限を握るのは市長です。行政サイドには緊急を要する時のため(例えば災害とか)、「予備費」があるわけで、それを使わせてもらえるのかどうかなど折衝してもらうことになってしまいました。事務局の職員は「そうはいっても予備費ですから、緊急性が・…。」と遠慮がちに助言をくださり、議会としてこのようなことに予備費を使用することを認めることの問題性もあると指摘を下さったわけですが、それでも「じゃあ、予備費じゃなくてもなんとかやりくりできないものか考えてもらばいい。」とあっさりと仰る強気な意見もあり、議長が「じゃあ・・・やってみます。」と最後は了承してくれました。
 いずれにしても今年度中にカメラテストをするとなれば、どこからか7万円の費用は捻出しなければなりません。そうでなければ来年度まで待つのか…どちらかの選択です。私自身は、「そうか・…予備費か…」と少々頭が痛く、何とか予備費じゃなくて捻出出来る方法があればいいのにと思っているところです。この結論が出るは少し先になりそうです。

投稿者 hisaka : 2004年08月30日

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