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2004年06月22日

情報交換をして

 議会が終わって一区切りして、都議会と稲城、多摩市議会の情報交換をしました。稲城市は今、ニュータウン地域がどんどん開発され、教室不足状態になっていて、その確保に四苦八苦しているようです。けれども、これは若葉台地区にある小学校の話です。比較的新しい、城山地区の小学校は開校してからまだ約10年ほどしか経っていないのに、すでに今年度の新1年生は11人と聞きました。この話を聞くと、都市開発のあり方を考えさせられます。計画的なまちづくりをしていく時の人口推計のたてかた、将来的な展望の描き方について、今までとは手法を転換していかなければならない、むしろ考え方を変える必要があります。
 多摩市では住宅建設ラッシュっとともに次々と学校をオープンし、その結果の今があります。廃港の活用をどうしていくのが大きな課題です。
 若葉台地区では当初、もう一つ学校開校予定だったそうですが、それを中止したために、現在の小学校にどっと児童が集っていると言う現象が起きています。敷地内に継ぎ足し継ぎ足しで教室の確保をしてきたそうですが、それではもう追いつかない状況で、何とプールも一つでは不十分なのでもう一つ同じ敷地内に建設する計画もあるようです。これには驚かされました。
 こういう話を聞くと、一面だけだとは思いますが、稲城市が元気だなあと感じます。PFI方式での中央図書館建設も着々と進められているようで、最新式の機器を導入するそうです。図書館では民間の職員が働くのですが、職員はみな司書資格を取得している方が揃うのだそうです。何だか活気があります。人口が増えている‘まち’の都市としての成長をリアルに感じます。

 そして、もう一つ都議会情報の中では「ジェンダーフリー」の話題が出ました。この考え方について「男女の違いを無理やり無視しようとするようなジェンダーフリーの考え方は、本来の男女平等参画から逸脱したものと認識。」という答弁があったことを踏まえて、都議会の代表質問で認識の誤りを正したところ、都知事は「・…訳のわからないジェンダーフリーだとかなんだとか、日本語を使いましょう、日本語、正しい日本語言ってですね…」「・…この頃本当にやたらに英語が多くてね。日本語で、しっかり立派なわかりやすい言葉がいっぱいあるんですから、使ったらどうですか。」と答えたそうです。ジェンダーという考え方は「文化的・社会的につくられた性差」のことで、1940年代に文化人類学者によって構築されたという歴史があります。この言葉を日本語で端的に言い表すことはなかなか難しいなと思います。正しい日本語でなければ、国民の理解に通じないという知事の考え方を答弁されたようですが、正しい認識を広げることのほうが重要であるなと思った次第です。

投稿者 hisaka : 2004年06月22日

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