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2004年06月07日

関心が持てそうで、持てないかも。

  昨日は一日、雨の音を聞きながら家でゆっくりと過ごしました。今度の総務常任委員会で報告のある「学校跡地施設活用」問題について、多摩市の第4次総合計画の内容も点検しつつ考えをめぐらせました。
 
 さて、今日は一般質問の最終日でした。「新たな補助金制度」のことに対する質疑があり、これは私も昨年の12月議会にテーマにしたことだったので、非常に興味深く聞きました。自分が一度、とりあげたテーマの後追いは大事なことです。同じテーマを続けて質問をすることは滅多にないので、今回のように別の議員さんがテーマとして、また違った観点からの質問をしてくれることはありがたいことです。

 「補助金」の問題ですが、現在、多摩市のホームページでも公開されているように、新しい補助金交付システムを考えるための検討委員会がスタートしています。傍聴も可能ですが、委員会の開催時間が夜間であることなど、傍聴者は少ない状況です。「補助金」問題というと、市民の関心も高いのかな?と思うのですが、これは私の思い違いなのか、それとも委員会の開催日時などが市民には不便で参加しづらいのかという点は今後解明する必要がありそうです。
 この検討委員会ですが、学識経験者2名、団体推薦の市民が1名、それから公募市民で2名で構成されています。今日の質問で明らかになったのは公募市民での応募者数は2名とのこと。これにも私は正直びっくりしました。市民が関心を持てそうで、持てない課題だとすると、ここは少し市民側でも認識不足だし、もちろん補助金を交付することの意味や意義を伝えきれていない行政や議会サイドの問題も大きいと感じます。
 補助金とは極めて「公益性が高い」活動をしていると認められるからこそ、市民のお財布から支出されるものです。約130ほどの補助金の種類があります。もちろんその金額の幅は広いですし、種類についても多摩市として独自に交付しているものもあれば、国や都の政策がらみで交付されるものもあり、一言で「補助金」と言っても内容を精査するにはかなりの時間を要します。
 整理手法には私も疑問でしたが、昨年の行財政診断白書では行政としての整理はなされていました。この整理区分などに私は今でも不満で、やはり全部を「ゼロベース」、リセットして考えるべきだとの考えですが、一応、今日の答弁の中では全ての補助金について「ゼロベース」で見直すことは確認されました。外郭団体の問題含め、本気で取り組んでもらいたいと思います。

 新しい補助金の交付システムをつくるのは、補助金削減が目的ではなく、やはり公平性、透明性、公正性をきちんと担保し、市民から預かっているお金(税金)を適正に市民のために使うためです。財源の厳しさが前提にあるとの答弁もありましたが、時代環境の変化とともに何が市民にとって有益なのか、公益性があるのかも常に変るのだと思います。財政が潤沢であるかないは度外視したところで、考えるべきです。

 問題は「公益性」の判断を一体誰が行なうのですか?という部分でしょう。その点から、補助金の交付にあたっては、できるところから「公募制」などコンペ方式も導入する方向性ですし、そこは私も仕組みとして早期に取り組んでもらいたいと考えてきたところです。

 そう言えば、今日のやりとりで、既に多摩市のホームページには条例、規則など例規集が掲載されていますが、行政の事務手続き上のルールが定められている要綱についても7月上旬から掲載されるそうです。市民への情報公開の努力は進んできたと思います。市民側でも公開された情報を上手く活用する技術を磨く必要がありそうです。
 「補助金」問題への関心をどうやって高めるのかも難しいですが、広報、ホームページ、そして検討委員会開催はFM多摩でもアナウンスしているそうです。行政もあれやこれやと色々な取り組みの努力はしているように思いますし、今までは庁内だけで委員会を開催していましたが、今後は駅前の施設での委員会開催も考えているとのことです。あとは、市民がそれぞれのアンテナをはりながら、情報をキャッチして、行動をすることなのかなと思います。もちろん、行政として様々なPR方法の努力などはし続けなければなりません。
 それと合わせて、議員も、行政の動きを見ながら、市民に情報提供するなど出来ることがありそうだと思いました。

 ところで、学校跡地施設の活用方針案については来週の月曜日に全員協議会が開催されることになりました。しかしながら一人あたり5分間しか発言時間がありません。会派プール制なので、私たちは3人で15分間という時間しか与えられないわけです。この時間を有効に使わなければならないとなると、質問の戦略をちょっと練らなくては…。

投稿者 hisaka : 2004年06月07日

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