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2004年06月01日

6月定例会がスタート!

ここ一週間ほど、気忙しくて活動報告がスキップしています。昨日は早くも来年度の都議会議員選挙に向けての準備ということで写真撮影をしました。もちろん私が出るわけではなくて広報の際に使用する集合写真をとるためです。とにかく写真撮影とは時間がかかるものです。メイクから始まり、立ち位置にポーズを決めたりなど、パンフレットのデザイナーさんが光の加減なども調整をしながら試し撮り、本番…という風になります。待ち時間もありましたが、終わったらすでに夜の8時になっていました。半日仕事です。

 さて、今日から6月議会。市役所内はまだクーラーがきかないので蒸し暑いです。議場の風景は理事者側の人事異動があって少し新鮮さを感じました。
 今回は一般質問で「学校跡地問題」が多くテーマとなっています。これについては市民としても気がかりなことだと思いますが、実は5月の議案説明の際にこれから市民からのパブリックコメントを求める「活用方針案」が示されました。最終的に活用方針として確定するのはパブリックコメントを聞いてからになります。予定では6月中にパブリックコメントを集める予定のようでしたが、私は、またこれも少し遅れそうかなという印象を受けていました。
 今日の質問のヤリトリでは、議会に意見をきちんと求めないで進めようとしている市長のやり方に対して疑問の声があがりました。「市民にパブリックコメントを求めるのなら、何のための議会なのか?」という意見です。確かにそう言われればそうかもしれません。このような活用方針は議決事項ではありません。例えば、行財政診断白書や行財政の再構築プランも同じことだなと思いますが、市民の意見を取り入れるために公共施設はホームページからパブリックコメントを集めることは当然のように行なわれるようになりましたが、議会として行政の作成する方針案の決定過程にどう関われるのかについては軽視されてきたように思います。
 思い出せば、行財政診断白書などの時も先にプレスリリースされてしまうかのような勢いで、議会への対応が問題になり、また自治基本条例の策定の際にも議会との意見交換の在り方など改善すべき点が多々ありました。今回の「活用方針案」についても共通していて、結局は議会が知る前の(または知ると同時くらいに)市民への情報提供が「議会」の存在を軽んじているとも捉えられるというわけです。
 私自身は議会が市民よりも先・…という考え方を持ってはいませんが、やはり行政側が議会とどのように情報の共有化をするかは大きな課題だと常々感じます。それは選挙がどれだけ低投票率であったとしても一応は法律でも設置することにもなっている機関であり、自治基本条例ではさらに、市としての最高意思決定機関になっているからです。その意味では、もちろん議会としても、個々の議員の要望型ではなく、政策議論ができ、政策提案出来ていくような流れをつくっていく必要がありますが、行政と議会とが市民を交えながらどのような『協働』をしていくのか試行錯誤状況で旧来手法の転換を図る努力が求められているのです。
 これから財政も厳しくなり、事務事業や政策の方向性をどう見据えるのかが問われる時代です。「行政は議会を軽視するのは全く許せない」というよりは、むしろ議会も旧来のような受身的姿勢だけではなく、積極的に行政との意見交換を求めていきながら、手法をリニューアルしていきたいものです。
 学校跡地の件については、議会でも「活用方針案」に関する全員協議会を開催する運びとなりそうです。


 今日は面白い答弁がありました。それは事務事業評価に関連してのことです。「管理者というのは新しいやり方を見た時に拒否反応を起こす場合がある」ということで、つまりは昔に自分がやっていた手法があり、今のやり方が違っている時に、管理者は「(過去の自分に)自己否定されたような心地に陥る」というわけです。そのことを尋ねられた部長はこう答えました。
 「昔、自分が担当していた時と同じ仕事についてやり方が違っている時などは、それはそれで新しいやり方を認めて、またその新しいよりよいやり方であれば応援したいという気持ちでいます。」
 これは誰しもが、頭で考えれば当たり前のことだと思いますが、私がかつての職場に居た時も、上司というのは非効率で合理的じゃないようなやり方だと周りがわかっていても、それを押しつけて部下にやらせたがる・…という状況を何度も目にしたことがあります。そのことから考えてもこの答弁は「聞く価値ある」と思いました。

 私の一般質問は明後日です。準備不足なので今晩と明日が勝負です。テスト前の一夜漬けと同じです。

投稿者 hisaka : 2004年06月01日

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