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2004年05月15日

PPTのつながりで

  PEACE PROJECT@TAMAでピースボートに派遣代表者の湯澤くんを送り出してから、一ヶ月をすぎ、そろそろ船旅も半分に差しかかろうとしています。湯澤くんから届けられる船上メールは昨晩で20通目。現在はスエズ運河にで、エジプト入りが目前に迫っているということです。湯澤くんが経験している事を丸ごとそのまま共有出来るわけではありませんが、ライブ中継のように届くメールを読みながら、私だったら…と想像力が働きます。現在スエズ運河にいるとの事実そのものにも感激があります。ピースボートの旅はフルコース料理と同じ。私だったら満腹感で一杯。消化しきれずにどんどん目新しい体験が積み重なっていきそうです。日本に帰る頃、湯澤くんは一体どうなっているんだろう?と今から帰国する彼に出会うのが楽しみです。

 ところで、PPTの集まりはとっても幅が広いです。年齢はもちろんのことですが、価値観考え方もそれぞれ異なり、顔を合わせればそれぞれが議論を始めるような面白い場所です。昨日もすでに私が会と合流した21時頃には、みんなの熱い議論が展開されていました。PPTに対する考え方や思いも全く一致するわけではないのですが、どこかPPTに共感するからこそ集っているんだと思っています。それが「どこにあるのか」という部分を昨日も大分ひも解けるかと探したのですが、なかなか見出せないところが、また面白いと言えるでしょう。
 市民運動などは同じ価値観同じ方向を持ち、同じ行動が出来る人どうしが結集するという中で繰り広げられてきた感が否めないのですが、PPTの集まりはとにかく「バラバラ」なところが魅力です。この「バラバラ」さは、湯澤くんのメールでつなぎとめられていると言えます。湯澤くん帰国後、どんな展開をするのでしょうか?PPTの足を運ぶたびに思うことです。

 さて、私はあまり意識せずにいるのですが、「(去年の選挙で)あんなに票を獲得したら、誰でも天狗になる。だからこれから心配だ。」と思わず私もドッキリすることを尋ねられました。「(あの票を得て)何がしたいの。」と言われたのでした。
 正直、ものすごく答えに困惑しました。自分自身の在り方、核心部分を問われることだからです。今、何がしたいのか…票数によって自分にできることが増えるわけでも減るわけでもないのが現実で、たくさんの票を獲得しても「天狗」になれるわけではありません。議員として‘まち’を変えることができる力とは、本当に小さく、どうやったら議会として‘まち’を動かす力を持てるのかが私にとっての壁になっているのが現実です。
 「何がしたい…。」と言われ、思わずその場では一議員の力量アップと言う意味で「勉強がしたい」と答えてしまいましたが、帰り道になんとトンチンカンな返答をしたものかと自分自身を振り帰りながら「議会を変えたい、議員のあり方を変える必要がある。」それが私のやりたいことだなと思ったのでした。そのためには、地道にやらなければいけないことがとってもたくさんあるのです。「天狗になるでしょう。」と言った人の真意を聞いたわけではありませんが、一議員の獲得した票よりも、全体の投票率や得票数をもっと問題にしてもらいたい…その場で口に出しそびれた私が言いたかったことでした。

投稿者 hisaka : 2004年05月15日

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