« MOVE US!!「ムーバス」の視察 | メイン | 「偉い」と思い慣れないこと »

2004年05月28日

さて、はて・・・どうする?

 来週から始まる6月議会の日程などを決める議会運営委員会がありました。初日に間に合うように提出された陳情は3件。この中に「さて、どうすればいいか?」と頭を一瞬悩ませてしまうものがありました。
 今、話題の国民年金について、現職議員の加入状況を公表することを求めるというものです。確かに、市民の関心事だと思います。陳情内容では「公職にある期間」に限定して公表することとなっていたので、この部分が議員の個人的なプライヴァシーに関わるかどうかで委員の中でも見解が分かれるところでした。
 しかし、今回のこの陳情は現職議員と同時に、市長にも公表を求めるということが加えてありました。私自身はここがひっかかりました。なぜなら、市長が公表するかどうかを議会から求めるべきではないと思うからです。そして、陳情主旨では請願者は「政治家」として公表すべきではないかと問題提起してありました。そうなれば、尚更のこと「議会として」市長に求めることはいかがかと思います。市長が自らの政治姿勢をどうするか考えて対応をすればいい話だからです。
 意見交換をしながら、議員についても同様で、議会として全員の公表を義務付けするのも変かなと思いました。このような内容は、陳情にするのではなく議員全員へのアンケートや市長へのアンケートという形式にすべき問題のように感じます。
 結局は、この陳情を一旦受理したものの、審議するにはなじまないと判断をし、議長から陳情者へ返すことになりました。陳情は市民の権利です。しかしながら、やはり審議できるのかどうか…という部分では、きちんと考える必要もあるように思います。それは議会として結論を出さねばならないからです。全てを闇雲に受けつけ、議論をしている状態のほうが無責任だと言えるかもしれません。受理したものを各常任委員会に付託をし、その場で審議になじまないとして取扱うのか、それとも今回のような取扱いをするのか…どちらの方が陳情者に対する誠実な対応かを考えさせられた次第です。

投稿者 hisaka : 2004年05月28日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/701