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2004年05月19日

6月議会の議案説明

  いよいよ議会前の慌ただしさが本格的になってきます。4月から新年度なので6月議会は毎年、おだやかに終わるそうです。補欠選挙で当選した直後の6月議会は、市長が交替したこともあり、とりあえず詰込み詰込みで5月を過ごしました。その時は3月の予算が「骨格予算」だったので、6月の予算審議についていくだけで大変だった記憶があります。ものすごい分厚い予算書を初めて手に取り、1ページ1ページめくるのですが、何が何だかさっぱりわからないと言った始末です。当時のことを思い出すたびに、「市民にわかりやすい予算書づくり」の必要性を思います。

 さて、来月の議会も淡々と行なわれそうです。とりたてて大きな焦点になりそうな議案が提出される予定はなさそうです。
 しかしながら、迎える超少子高齢化社会と見こめない経済成長等を背景とした社会保障をどう考えていくのかなどの問題が自治体にも深刻な影響を与えていることが浮き彫りにされました。
 というのは、昨年度の老人保険医療特別会計の決算にあたり、最終的に歳出が歳入を上回ることが判明。要するに赤字ということですが、この赤字の発生は、国負担分が市が申請していた(見込み分含めて)額よりも下回ったからだと言うのです。
 最終的に、この赤字分について7月末に国から精算される予定とのことですが、特別会計を赤字決算にしないために、とりあえずは今年度予算の補正をして、急遽前年度の不足分の補てんをする処理を行なわざるを得ないのです。ちなみに、多摩市では1986年にも一度だけ同じような処理をしたことがあるそうです。
 このような状況は都内では、13区市町村との報告でしたが、一体全国ベースで見た時にはどうなるでしょうか。さらに厳しい現実がつきつけられるように思います。

 その他の案件では、庁内の連絡体制がもっと密に行なわれていれば発生しなかったなと思われることや事故の和解についてなど報告がありましたが、これらのことも決して軽軽しい問題ではないので、今後に生かす形で見つめ直せばいいと思いますし、むしろミスから得た教訓を生かさなければならないと考えます。
 「公務」というのは非常に責任が重い仕事です。私自身も行政からの報告を聞くたびに背負っている責任の重みを感じます。「だから、失敗は出来ない」と気負いすぎれば、逆に何も生み出せなくなるということもあります。とは言うものの、やはり「公」を担うと言うことがどういうことを意味しているのかについては常に意識をすることが求められます。意識しすぎることなく、ちょうどいいさじ加減をもちつつ仕事をすることは決して簡単なことではありませんが、一人一人の在り方が職場全体の雰囲気につながり、それが市民に還元されていくのだと思っています。

 そう言えば、今度の議会から新しい執行体制で、理事者側も入れ替わっています。ちょっとは議場の雰囲気も変るでしょうか?少なくとも理事者側の顔ぶれが変更するので、対面している私にとっては新鮮に移ること間違いなしと思います。

投稿者 hisaka : 2004年05月19日

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