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2004年05月16日

イスラームの心を知ること。

 午前中は多摩市身体障害者協会の総会に行きました。今日は午前中に一ノ宮の多摩川河川敷では消防署と行政が主催の水防訓練もありましたが、あいにくの雨ということでパスしました。水防訓練など一度は見ておきたいなと思いますが、晴れたら晴れすぎたで見学するにも紫外線が気になったりしてしまうのも事実です。
 身体障害者協会の総会は水防訓練と重なっていたので市長は欠席、議員も数名と少し来賓席が寂しく感じました。お昼を挟んで懇親会があったのでそちらの方に市長も顔を出す予定だったみたいです。
 この間の時と同じく総会の場では行財政再構築プランに関しての資料が配布されました。健康福祉部長が市長に代わって、サラリと説明を終えたので聞いている私はなんだかホッとしました。あらゆるところで財政難財政難とギリギリ言われると、気持ちが縮こまってしまいます。
 私は財政が厳しいのは事実かもしれないけれど、そればかり言われて不安ばかり掻き立てることが嫌です。もちろんいい顔ばかりできないけれど、それでも財政難と言うことと障害者福祉政策とは一旦切り離した上で考えなければいけないと思っています。障害者福祉政策の目指すところの理念や目標の示し方が少し弱いように思います。
 障害者福祉は支援費制度になりました。前までは「措置」でしたが、「契約」で障害者自身がサービスを自己決定していくという視点こそ、これからのサービス構築でも重視しなければなりません。「措置」であれば、行政サイドの担当者が個々の障害者に見合ったサービスを与えていくという考え方ですが、支援費制度の発想は違います。これは実は行政にとっては大変なことです。つまり「選びたいサービス」のメニューを豊かにする必要があるからです。とうてい行政だけでは担えないことが目に見えているのではないでしょうか?
 だからこそ地域や市民の力をどのように生かせるのか、もちろん行政がそのパワーを引き出せる仕掛けをつくることは大事ですし、このことは同時に私たち市民の力も試されていると言えます。
 今すぐに私自身、上手い提案を持ち合せておらず、何だかもどかしく感じますが、うれしかったことは「行政の窓口の方の対応がとっても良くなっています。」との意見が出て、「ぜひ、何か困ったことがあれば、障害福祉担当の窓口に行かれるといいですよ。」と会員同士でのアドバイスの声を聞けたことでした。

 午後からの懇親会は多摩自由大学の講座のために不参加。今日の講座は「イスラームを知っているか?」というテーマで中央大学の松田先生をお招きした学習会でした。一番印象的だったこと。
 イスラームとはそもそもアラビア語の「サラーム」=平和を語源としているそうです。そして、イスラームの人たちの挨拶「アッサラーム×××(ちょっと聞き取れなかったのですが)」は「あなたに平和が訪れますように」と言う意味だそうです。挨拶をされた方も「あなたにも…」と返すということです。
 これが私はイスラームの人たちの心なんだと思います。イスラームの人たちの純粋な‘心’って本当に伝わってこないもんだなと思います。報道のあり方、もちろん私たちの受け止め方も考え直す必要性をまたまた強く感じた昼下がりでした。そして「知る」と「知らない」の間にある‘差’を意識しました。

投稿者 hisaka : 2004年05月16日

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