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2004年05月07日

広報には何をのせる?

毎月5、20日に新聞折込で全戸配布される多摩市の広報。新聞を購入していない人には届かないことになるけれど、駅や公共施設等には置いてあるので、欲しいと思えば手に入れることが可能です。
 駅においてある市広報はあっという間になくなりますが、それに引き換えて市議会だよりは人気がないように思います。私は京王永山駅を使いますが、市議会だよりはいつまでも残っているイメージです。

 さて、最近はインターネットも普及してきて、それに対応してホームページも開設し、まだまだ改善の余地はあるけれど随時情報が更新されるようになりました。ホームページでの情報公開の仕方はなかなか難しいです。それは私も自分でこのホームページを管理している身なので良くわかります。ただ、私のようなプライベートなサイトと多摩市の公式サイトとでは求められる質も違うと思いますが、やはりすべての情報を載せれるだけ載せるということができないというのは同じだと思っています。さらにはわかりやすく情報を載せるとは…が問われるのだと思います。
 私は他自治体のサイトを見ますが、これは「隣の芝生は…」との感覚なのかどうかはわかりませんが、例えば昨日は松戸市のサイトにアクセスして、見やすさを感じました。
 多摩市のホームページは一度でも市民モニターに評価してもらう必要があると思っています。昨年、より充実したホームページを目指してレイアウト変更などをしましたが、私はどこが充実したのがわからず、プラスもマイナスも感じませんでした。ただ単にメールなどでご意見下さいではなく、意見を聴く必要があるのではないかと思います。レイアウトについてはもう少し研究してもらいたいです。

 ホームページはそれとしての課題がありますが、一方で多摩市の紙媒体である広報。こちらには紙面の限りがあり、それこそ厳選した情報が掲載されているし、それしか掲載できないという悩みがあります。その分、私はどの情報を選んで載せていくのかが非常に重要だと考えています。今回は特別面(A/B)は納税についての特集でした。裏面は一年間冷蔵庫や壁に張れるに納期一覧表になっていましたが、これをどのくらいの人が利用するのか疑問です。
 ホームページと違って、月2回の広報は原稿の締め切りとの兼ね合いがあります。そのためタイムリーに情報が欲しければやはりホームページでということになるのですが、私は多摩市の広報を一年ほどずっとほぞんしてきましたが、振り返って見てみると、「広報をする」際のコンセプトを持っているのかしら?と疑問です。月に2回も全戸配布しているわけで、そして市民も広報はすみずみまで読む人が多いと聞いています。つまり、この広報の位置づけはとても重要ですが、私はただ単に情報を掲載しているだけに留まっていて、市民に何を訴えたいのか、そして市民に理解してもらいたいことがいまいちわからないと感じます。
 しかしながら、これは今までの広報の作り方とも言えます。要するに、市役所がやっていること(または市民のサークルなどの情報も掲載されているけれど)を知ってください…ということに留まっていると言うことです。私はこれからは、今、行政が何を考えているのかについても、市民に知らせていくことが求められると思っています。例えば、今、多摩市は行財政改革を掲げていて、今年は「再構築元年」なわけですが、おそらく最近引っ越してきた人のことを考えれば、広報を見ただけでは行政が抱いている行財政への危機感はちっとも感じられないと思うのです。今回の広報で言えば、当たり前の様に子育て支援サービスがあり、前回ではガーデンシティがあり・…ということです。きっと今回の紙面で、どうして「お出かけください!多摩センター」となっているのかもわからないと思います。
 「新しい公共」をつくるということで、この言葉も随分と使い古された感がありますが、市民との協働を進めていくのなら、行政の進んでいる方向性をどこかで市民に感じ取ってもらえる部分をつくる必要があります。今までの行政運営の在り方が問われている時代です。広報だって、その時代のニーズに合わせる必要があるのではないでしょうか?
 
 それから・・・多摩市のホームページの情報によると・・・「補助金の見直し検討」がスタートします。多分これは、今回の紙広報には情報掲載が間に合わなかったと思いますが、第一回目は来週火曜日11日の19時より市役所の3階特別会議室にて開催されます。市民が納めている税金、これをさまざまなまちづくり活動団体などに助成しています。これは捉え方によっては、市民相互の助け合いともいえるのかもしれません。その仕組みを変えようとの取組みは注目です。これも「新しい公共」をつくるための制度設計です。公平で公正な補助金の交付システムの構築を目指します。
 残念ながら、私は授業があるので傍聴できませんが、ぜひ、お時間のある方は傍聴に足を運んでいただければと思います。議会もそうですが、傍聴者が多いほうが委員の緊張感も高まるからです。

投稿者 hisaka : 2004年05月07日

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