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2004年05月05日

たまたま多摩で…きっかけを生かして!

 連休中の多摩市内の催しで、私が心待ちにしていたのが、今日の「たまたま多摩でビジネスプランコンテスト」。eワーク情報局のホームページを見て、これは一見の価値があるだろうとワクワクしながら会場に向かいました。
 会場はもちろん、パルテノン多摩5階にあるeワーク情報局のスペースです。3月議会でもeワーク情報局について、数人の議員は質問をしていたこと、そして私も多摩センターの活性化との関連で、今後の行方が気がかりなところ。このコンテストがもちろん事業プランの応募者にとってもですが、多摩市にとってもチャンスになるかもしれない…という気がしました。
 ちなみに、コンテストと言っても賞金が出るわけではなく、等身大のピューロランドから商品提供してもらったのかな?キティちゃんの人形が記念品で、あとはめでたく1位に輝けば、このeワーク情報局を拠点として本格企業に向けた活動が始められるというのが特典です。
 そしてもうひとつ、特筆すべきは、このコンテストの実行委員会について。「たまたま多摩の会」というグループを中心にして、‘多摩で起業する’をテーマに毎週定例で会議を続けている学生中心の若者たちでした。やはり主催者が若ければ、関心を持って集る人も若い世代。今日の一般来場者(観客)も圧倒的に若い世代ばかり。
 応募者は…と言えば、なんと年長は70歳だったそう。全部で11のエントリーがありましたが、学生は3人だけです。それにも関わらず、圧倒的に10代、20代で満員の会場には、学生、若者世代のベンチャービジネスへの関心の高さを物語っています。

 さて、コンテストは1組7分のスピーチで、収入役を含む6名の審査員により採点されましたが、今回のコンテストは2月末から企画の立ち上げをしたとのことで、応募者にとってもスタッフにとっても少々時間切れの中で開催されたのかな…という感が拭えなかったのが残念です。これは次回への課題かと思いますが、たった7分のスピーチと1つか2つの審査員からの質問だけで、プランの可否を判断するのはかなり難しいと思いました。最低プレゼンテーション10分、質問時間も同等くらい確保しなければ、なかなか判断は難しいと素人眼しかない私でも感じたことです。けれどもやはり2月末から準備を始めて、ここまでこぎつけたスタッフのパワーには感服ですし、何しろ周知期間が短かったにも関わらず11組もの応募があったことには驚きです。それだけ‘起業’は注目されているのだと思います。

 今回、一位に選ばれたのは学生の「ARTPORT」というプランでした。これはアーティストを目指す人、特に若い世代には多いというところに着目をし、彼らをプロデュースしようとの企画です。資金はアーティストファンドで賄う(ファンド一口は学生などでも手の届く範囲。イメージ的にはコミュニティファンドみたいなもの)というものでした。同じようなビジネスはアメリカではすでに展開されていると聞いたことがあります。この企画は、パルテノン多摩の一角にあるeワーク情報局を拠点にするとしたら、かなり可能性があるのではないかしら?と私も感じていました。何しろストリートミュージシャンの活躍の場所としての40mペデストリアンデッキが多摩センターの特徴の1つ。今後、仙台のようなジャズフェスティバル等に倣って、何か新しい企画もできるやもしれません。それにパルテノン多摩への市民参加の観点からも、この学生のプランがいい形でリンクできる可能性もあります。私も期待したくなったプランだったので、これが第1位に輝いたことには納得です。

 全体的にプランを見てみると、多摩市の特性など調査不足かなという感想を持ちました。「どうして多摩市で起業?」という質問に、「なるほどな」と思えるような回答がなかったことは残念でした。これはプランの応募期間が短すぎたからかもしれませんが、きっかけはたまたま多摩市…とプラスαで「せっかく多摩市で…」という部分も付け加えて欲しいなと思うのは、私の個人的な思いです。
 何はともあれ、エントリーした11名の事業プランそれぞれに感じたことは、「個性が生きているな」ということでした。プレゼンテーションの様子も企画の内容もオリジナリティがなければ「起業」には結びつかないと感じました。

 このビジネスプランコンテストは、今回限りとせずに続けてもらいたいなと思います。なかなか見る価値もあり、私の期待を裏切らない催しだったなと思います。面白かったです。
 そして、審査方法の工夫などについては、このコンテストだけに留まらず、今年度の新規事業になる企画提案方式の「まちづくりチャレンジ事業」の審査にも十分生かせる要素があるので、庁内での情報交換を上手く行なって欲しいと感じました。

 それから補足。このコンテストの企画の裏方の裏方は多摩センター活性化推進室です。担当の職員とちょっとお話をしましたが…学生時間に合わせた労働というのは体力差が歴然とするんだなと思います。それでも、パワフルに乗りきってきたらしく「おつかれさまでした」と心から思いました。

投稿者 hisaka : 2004年05月05日

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