« 予算特別委員会3日目 男女平等の問題は・・・ | メイン | 予算特別委員会最終日 »

2004年03月16日

予算特別委員会4日目

  明日で予算特別委員会も最終日。いよいよ大詰めの段階です。会派プール制ですが、議員一人30分の持ち時間。
 
 今回の予算審議が始まった初日の活動報告にも書いたとおり、「今後のまちづくりの大きな柱である「新しい支えあいの仕組み」をつくるための事業に、なぜか「緊急地域雇用創出特別補助金」を当てていて、私はどうしても納得が出来ないのです。これについては再度、個別事業のところでもしつこく質問をしたいと考えています。」ということで、新規事業の「市民まちづくりチャレンジ事業」にこだわって約20分の時間を費やしました。
 この新事業は市民活動への補助金交付の新しい仕組みで、市民から企画提案をコンペ方式で選んでいこうというものです。八王子市では今年度からこの方式の導入をしています。補助金の中には既得権化しているものの多く、もっと幅広い市民活動に補助金を交付の機会を広げていこうという考えに基づいて動かすシステムです。
 私はこの事業は「市民の自由な発想に基づくまちづくり活動」に対する補助だと考えています。もちろんどうやって応募企画を選び出すか、そしてその企画の後追いをするのか?など課題はありますが、とにかく重要なことは市民の「自由な発想」であると考えています。ところが、失業者対策のための都補助金を活用することにより、一定の縛りが生まれ、市民の「自由な取組み」にも一定の制約が生まれてしまう危惧があるのです。企画応募の際に求める要件に補助金額における人件費割合や新規雇用者数などが含まれてくるとすれば、本来目指すべき事業の姿がゆがんでしまうと考えるわけです。これでは本末転倒。事業本来の主旨が、充当する財源によって変貌してしまうなんてあり得ない!…と私は思います。
 新規事業だからこそ、そして市がこれから進めるべき方向性で最も重要な柱になる部分だと思うからこそ…とギリギリまで粘って時間を使ってしまいました。「出だし肝心」だと思っています。この件については、私が求めもしないのに市長が厳かに立ちあがり、事業に対する理解をしてもらいたい…との答弁がありました。(いつも求めてもすぐに答弁に立ってくれないのに)思わぬ市長の答弁で、私も一瞬ひるんでしまいました。

 ということで、今日は私の残されたたったの9分。一般質問で言い残した「多摩センター」に対する提案事項を述べるに精一杯で終わってしまいました。政策ゼミのメンバーと予算委員会で提案することになっていたからでした。傍聴していた方から「早口」の指摘を受けましたが、「堪忍して…スミマセン」と思っています。


 現在、多摩センター地区の活性化に際しては、地域ブランドの創出として、地元立地企業のキャラクター使用を進める方向です。これについては多摩センターの商店会でも既に合意済みで、それがコンセプト?の「ハローキティに会えるまち」になっています。
 私はせっかくなので「ハローキティ」をもっと活用すればいいのに…と思います。もちろんそれだけで、多摩センターの起爆剤に出来るかと言えば、他の議員さんが厳しく追及しているように企業立地をもっと促進する努力も必要だろうし、活性化を進めるための戦略を具体的にすることも大切です。しかしながら、「ハローキティ☆プロジェクト」はまたそれとは別個に進めてみてもいいように思います。別にサンリオに肩入れするつもりもありませんが、サンリオピューロランドの集客性を向上させることで周辺部への波及効果をつくっていける可能性がありそうだからです。

 実はたまたま読んだ日本経済新聞に、今年の11月のハローキティ30歳を機に、今度6月の株主総会が品川本社ではなく多摩センターのサンリオピューロランドに会場変更すること、そして女性や子どもを中心にして個人株主が増加していると書かれていました。今年の総会はそのことも踏まえて休日に開催することも検討している模様です。
 つまり、私は株主、投資家へのアピールポイントをつくることには前向きであると思えるので、ここで「ハローキティに会えるまち」としての多摩センターづくりにも決して消極的ではないと思うのです。ここに注目をして、何とかもう少しサンリオとの協力関係が結べれば・…と私自身は考えるのです。サンリオはキャラクターのロイヤリティが重要な収益になっているので、そこには行政側も紳士な対応が求められますが、しかし株主、とりわけ女性や子どもが喜んでリピーターになってくれるような環境整備をするために私はもっと工夫の余地と協力体制を築くことが出来そうに思うのです。

 よく比較対象として、浦安にあるディズニーランドがありますが、ディズニーランドはその場所だけで満腹になりますが、ピューロランドだけはディズニーランドほどの満足感が味わえないのが現実です。特に子どもはいいかもしれませんが、私と同じくらいの年齢でキティちゃんファンの人に話しを聞くとアトラクション類はとてもつまらないという感想を聞きます。そこで「多摩センター全体」として、どのように空間演出などを講じていくのかは重要なポイントです。「ハローキティに会えるまち」をどうやって盛り上げていくのか?今日も「夢がわいてくるような場所に・…」という話もありましたが、私はとても頑張りがいがありそうだとちょっぴり自己満足的に考えています。なぜ自己満足的かといえば、私の「ハローキティも好き」(本当はキキララの方が好きですが)という心理が大いに働いているというのも否めないからです。

 個人的な感情を抜きに考えても、「ハローキティに会えるまち」というコンセプトはあるわけですから、中途半端な取組みではなく進めてほしいことは確かです。ただ、行政を中心にして、どちらかというと年配の男性中心に「ハローキティ☆プロジェクト」を進めることには限界があると思います。その意味では幅広い意見を聞いて欲しいです。特にキティファンへのアプローチ、ファンからの提案を取りいれられないかと思います。私は「多摩センターで一日キティづくし」…例えばホテルの中に「キティルーム」があってもいいなあとも思います。でもこれを実現するためには色々と折衝が大変そうですが。

 市が積極的にまちづくりをしなければならない時代です。公団や都にリードしてもらいながら進めてきたまちづくり。多摩センターについては今こそ、多摩市のイニシアチブによるリメイクを!
 行政だけにその責任を押しつけるのではなく、多摩センターの元気を取り戻していきたいものです。

投稿者 hisaka : 2004年03月16日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/652