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2004年03月15日

予算特別委員会3日目 男女平等の問題は・・・

 2月に清水市の男女共同参画社会の実現をテーマにしたフォーラムに参加して以来、私は女性センターのことがちょっぴり気がかりになっています。女性の社会進出とは言われるものの、実はまだまだ性差があると指摘する人もいます。確かにそういう部分もあるかなあと思いますが、私は男女平等という考え方は今や当然のことで、むしろ自分の中では性による区別をしているのではないかと考えています。私は自分の価値観で区別することにとやかく言われたくないと思っていますが、清水市に行った時には、こういう考え方を持っている自分自身がいわゆるバリバリと男女平等推進派の人たちが目指す道を阻んでいるのかもしれないと一瞬感じたものです。

 来年度予算の中で(仮称)男女共同参画社会推進協議会が設置されることになっています。現在多摩市には男女共同参画社会の実現を目指して行動計画がありますが、この計画の改定時期を迎えるので、それにあたっての準備もかねて、行動計画に基づいたさまざまな男女平等推進施策の現状と課題などを話し合うところだと思っています。この協議会のメンバーの構成は学識経験者、団体代表、市民代表と各2名ずつを予定しています。

 さて、私はこの協議会に最も期待することがあります。それは「女性センター」の運営に対する評価です。女性センターは現在市民運営委員会があり、女性センター利用登録団体代表9名と公募市民の4名で構成されているそうです。多摩市の場合、女性センターに愛称がないからか、男性には「近づき難い」印象を与えますし、実際に「何で『女性センター』はあって『男性センター』がないのか!」と冗談っぽく言う人もいます。「今は女性のほうが強いし、やられっぱなしだよ~…。」と言う人についても、ちょっと同感できるところもあります。 
 もちろん、まだまだ社会の中には「女性」であることのデメリットを感じる部分もあるでしょうが、それは「男性」であっても同じかなあと私は考える時もあります。考え方によって、いかようにも解釈できる問題です。(しかし・・・この考え方は『甘い』「わかっていない」という指摘を受けています。)

 話を戻すと、私は女性センターは女性だけのものではないはずなのに、女性の園になりがちであることに問題があると考えています。「女性問題」の解決…ともなれば、当事者である女性のほうが関心が高いのも事実ですが、それにしても女性センターが残念ながら広がりの持てないし施設であることは行政も薄々気がついているのではないかと思います。
 しかし、ここにはもう一つ問題があります。それは先に書いた「市民運営委員会」です。批判をするわけではありませんが、女性問題の解決にライフワークとして取組んできた市民たちを中心に構成されている委員会なので、行政としてもなかなか意見を言いづらい構造があるのではないか?さらには、ここは私はとても問題だと感じますが、行政は「市民のみなさまにやっていただいている」という変なへりくだり意識があり、なかなか対等な意見交換が出来るまでに至らず、ただ単に市民運営委員会の事務局として事務作業をやっているだけに留まりがちだと見ています。
 私は市民運営委員会に対して、変な遠慮はいらないし、やはり客観的に見て女性センターがどう存在しているのか?などについても、適宜アドバイスをすべきと思いますが、そこは女性センターに限らず、市民には「何もわかっていない行政に言われたくない」と考える立場の人も少なくないので難しいのかなと思います。もちろんそれは外野から傍観している私も同様です。「やってもないくせに言わないで…。」と言われればそれ以上の意見は言えなくなります。

 だからこそ、私は新しく設置される協議会に期待をするわけです。しかしながら、予定によればこの協議会の団体代表2名については女性センターの利用登録団体より選出する・…となっていて、これに私は異議を唱えました。確かに男女平等施策全般と言うことになれば、女性センターの利用登録団体の人々の意識関心は高いと思うし、どこかで知恵や経験を拝借すべきと思います。しかし私は利用登録団体の人たちから代表を送りこんで女性センターの市民運営委員会が構成されていることを考えれば、もっと別のかたちでメンバーの選出を行なうべき、少なくとも利用登録団体は現在30団体とのことですし、市民運営委員に代表を送りこんでいる以外のところから選出すべきと考えます。
 女性センターは女性施策の中心基地とも言うべき施設です。私は男女平等施策の現状と課題を分析する時に、この施設に在り方に関しても適切な評価が下されることを願っています。そのためには施設利用を登録している以外の人から、客観的で公平な視点より意見をもらうことが必要です。
 なかなかこの女性問題を取り巻く状況は厳しくて、メンバーなどを募集しても手が挙がらないという悩みがあります。「なぜなり手がいないのか?」ここをまず考えるべき…と私は思っています。同じ女性であるのにフェミニズムに対してバリアを感じることもしばしば…これは私だけでしょうか?

投稿者 hisaka : 2004年03月15日

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