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2004年03月11日

予算特別委員会1日目

  来年度の予算の審議が始まりました。予算書の1ページから順番に質疑が行なわれます。審議…つまり可決するか、否決するかを決めるために市長に質疑をするだけで、考え方を聞くにとどまります。その考え方が気にくわないのなら否決をするか、もしくは修正案を提出するかになります。決算の時も同様ですが、終わってみたら、ただの意見の言いっぱなし感がだけが残って仕方ない…これは私の正直な感想です。傍聴している市民の眼にもどう映っているのか?と思います。
 もともと予算の提案権は市長にあります。これは法律でそう決まっているのです。中央集権強化体制のための地方自治法は首長権限のほうが大きく、二元代表制は言葉だけでなかなか機能していないのが現実だと言われますし、実際その通りです。「活発な審議を願います。」と言われても、一人の発言時間は30分ですし、その言葉はマイクを通してとてもむなしく響きます。

 予算編成過程がなかなか見えにくいという意見が今日も出ましたが、いわゆる議員の口利きなどは、「見えにくさ」の中から生まれてきた悪しき慣習です。ここをどうにか変えていきたいと思います。委員会で意見を聞いていると「不必要な事業を増やしてきたのではないか?」と行政を責めたてるようなものもありましたが、私からしてみれば、「そのほとんどは政治家たちがつくりだしてきたんじゃないの!」と思います。「人のフリ見て我がフリ…」ということを、誰もが肝に銘じながら質疑をしてもらいたいと私は腹がたちます。

 これだけ財政が厳しくなってくると、どうやって財源を確保するのかに頭を悩ませ「何とか国や都の補助金等を利用できないか?」と考えるのが普通のようです。つまり、市のお金を使わなくていいようにと考えるのです。でも、私は国や都の補助金とはいえ、もともとは市民が税金として負担している分じゃないの!と思います。もちろん市民が国や都に納めている税金を取り戻すという考え方に立てば、なるべく補助金等を引っ張ってこようという姿勢もわかります。でも私はその考え方は古き時代のやり方だと思っています。

 本当に必要なところに税金が使われなければなりません。それは多摩市レベルだけでなく東京都や国においても同様です。その視点に立って、多摩市の予算を編成してもらいたいというのが私の考えです。
 今日、私は「緊急地域雇用創出特別補助金」のことを取り上げて質疑をしました。これは失業者対策の一貫として都を通じて補助されるお金です。このお金の本来の目的は雇用創出ですが、多摩市で充当している事業を見ると、いかなる雇用を生み出てきたのか?本当に困っている人を雇用したのか?など疑問を持つような振分けがなされているのです。
 本当は市のお金でやるべき事業なのに、たまたまあった補助金を財源として市のお財布が助かった・・・という事業も見当たります。「じゃあ、補助金がなければどうしたのか?」「やらないんですか?」と単純な疑問がわきます。
 特に今回の場合は今後のまちづくりの大きな柱である「新しい支えあいの仕組み」をつくるための事業に、なぜか「緊急地域雇用創出特別補助金」を当てていて、私はどうしても納得が出来ないのです。これについては再度、個別事業のところでもしつこく質問をしたいと考えています。

 さて、話は変わりますが、予算特別委員会の委員長になった折戸議員ですが、「偉そう」じゃなく、委員長席に座っている姿には好感が持てます。おまけに「○○部長・…さん」という呼び方が非常に聞きやすいです。私も「岩永さん」と読んでもらいたいと思います。
 実は議員は番号です。議事録を見ると私の場合「14番(岩永ひさか君)」と書いてあります。すごく不名誉だと思っています。

投稿者 hisaka : 2004年03月11日

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