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2004年03月09日

賛否の別?

 予算特別委員会の委員長、副委員長が決まりました。単記無記名投票でしたが、立候補制を主張していた私たちの会派に配慮したからなのか?互選が行なわれる前に「立候補するので、よろしく。」とご丁寧に挨拶まわりをする姿がありました。
 いずれにしても私たちの会派では自分たちの会派の独自路線で行くことを考えていたので、せっかく挨拶に来て下さっても、応えられなくて少々申し訳なくも思いました。
 予算特別委員会の設置と委員長の互選は粛々と進むはずでした。議長を除く25人の投票で行なわれます。予算特別委員会を設置した直後は委員長が決まっていないので、最も年長議員が議事進行役をつとめます。
 投票用紙が配布されました。しかし名前を各欄に「賛否の別」と書いてありました。用紙を手にした議員は「えっ、この用紙でいいの?」と疑問の声を上げつつも、思い思いの人を書きこんだようでした。…とその時「すみません、やはり用紙が間違えているので配布し直します」と事務局。ちょっとしたドタバタの混乱がありました。議員からは「いいよ、もう書いちゃったし…」との声も上がりましたが、そう臨機応変にいかないのが堅苦しい手続重視の議会です。一応、選挙ですのでしかるべき手続をふまねばなりません。
 数分経過後、もう一度用紙が配布され、今度は間違いなく「被選挙人氏名」と書かれ、そこに名前を書きこんで、点呼に続いて投票箱に25名が次々と一票を投じました。
 委員長はそれぞれ11票、11票、3票と票が割れました。そこで11票の人どうしが抽選をすることになりました。「クジ」です。しかし、すぐに「クジ」で当選が決定するわけではなく、まずはじめに「クジ」を引く順番の「クジ」を行ないました。えらい面倒なものだなと思いました。「クジ」引く順番を決める「クジ」を引いたところ、その方が一番になりましたので、次に委員長に当選するかどうかの「クジ」を引きました。すると、また「当たり!」が出ました。非常に運がいいというか、もう一人の11票の人は結局「クジ」に触れることなく、委員長が決定したのでした。
 ちなみに3票というのは恐らく、私たちの会派3人分ですので、他の議員さんたちでキレイに11票ずつになったわけです。そして最後には抽選で「クジ」。とてもフェアだし、試されるのは「クジ運」。非常に気分のいい選挙でした。「これが、(4年に1度の)普通の選挙ならねえ、人生変わるなあ」ともらしている議員さんがいらっしゃいました・・・・。
 「クジ」ならば、文句も言いっこナシですし、私が想像するに誰もがこう言うやり方は手続が面倒で時間はかかるかもしれないけれど、公平性があると感じたと思っています。

 委員長が決定して副委員長人事。委員長の仕切りで再度、投票用紙が配布され選挙が行なわれました。予想では、委員長人事の時と同様に「クジ」かな・・・と思っていたのですが、ふたをあけてみたら、こちらのほうは15票、6票、3票、無効1票となり、15票を獲得した議員さんで決定しました。こちらもまた、面白い結果になった気がします。
 いずれにしてもスマートに人事が決まったのではないか?と私は勝手に思っています。立候補制の投票式もいいですが、立候補制の「クジ」というのが一番誰もが納得できると思います。どうしても「当たり」を獲得したいのならば、「運」を呼び寄せる力を磨いておかねばなりませんが・…。話の中では、立候補制であっても「投票して下さい」合戦になって、それこそ大変な根回し大会になるのではとの危惧もありました。それもそうだな…と思うので「立候補抽選クジ」方式で今後の人事が決定すればいいなと思っています。そもそも会議の式次第などは、すべて議会事務局が準備してくれていて、ほとんどはそれを読みながら議事進行を進めれば良さそうだからです。私は誰でも出来そうだな・・と思っているのですが、そんなに簡単な職務ではないのでしょうか?議長となればまたちょっと違うようにも思いますが・…。

 私にとっては「ポスト」はどうでもよくて、「ポスト」争いみたいな取引にも巻き込まれたくないし、とにかくわかりやすくみんながすっと受け入れられるような方法で決定すればそれだけで十分です。しかしながら、一度だけでいいので、あの見晴らし良さそうな一段高い議長席にちょっと座ってみたいと密かに思っていたりします。

投稿者 hisaka : 2004年03月09日

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