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2004年03月08日

ポスト争い?

  今週木曜日から予算特別委員会が始まります。そのときの委員長、副委員長人事をどう決めるのか?という代表者会議がありました。
 とっても不思議ですが、議員とは自ら手をあげ立候補する勇気の持ち主で、自己主張が強い性格なはずですが、議会内のポスト…例えば議長、副議長、監査委員をはじめ、各常任委員会の委員長や副委員長、そして予算と決算の特別委員会の委員長に副委員長などを決める時は妙に遠慮しがちな日本人的性格になります。つまり…堂々と挙手による立候補制ではないということです。
 今までは大会派から…という暗黙のルールがあったような、そして決定の仕方としては代表者会議で会派のヘッドが集まって、「指名推薦」方式を採用してきました。これは、既に誰が委員長になるのか、だいたいは議員としての年数なども考慮されながらいわゆる政治的取引(属に言う根回し)みたいなかたちで予め決めておき、それが代表者会議で決定され「まあ、いいのではないか?」みたいな感じで決着がつきます。その決定を議場では、最も年長議員が議場で図り、スムーズに決定をするというわけです。代表者会議は全員合意ですので、議場で反対が出ることはない…という前提があります。
 この時、ちょっと心に留めておくべきこととは、いろいろな思惑が飛び交っていて、指名推薦者が決まる裏ではその他の取引もあると言うことです。例えば「今回委員長をやらせてくれたら、次回の時には・…」みたいな契約です。
 
 私たちの会派は「ポスト」に魅力を感じなく、むしろ、政治的な動きになぜポストが絡んでくるのかもあまり理解できず、「やりたい!」と思う人が積極的に挙手をして立候補するほうがいい!という考え方を持っています。そこで決算委員会の時も「指名推薦」には賛成せず、選挙でということにしました。そもそも今、議会のきまりでは人事については「互選」となっていて、その方式は「指名推薦」か「単記無記名投票」と言う風になっています。私たちが思うような立候補制度は準備されていないみたいです。
 単記無記名投票方式というのも、また不思議で、なぜかこれを採用してもある議員の名前に集中して票が入るのです。議会内の人事ではもっとも「政治臭さ」を感じます。「うーん、なるほど数の力だ」ということがよくわかるわけです。
 そこで、投票方式にしても、どちらにしても政治的な取引が蠢くのならば、いっそのことルール化をしたらどうかという話もあります。つまりルール化というのは大、小関わらず、すべての会派が順番にポストにかわりばんこに就くことに決めておけばいいとのことです。

 さて、去年の昨年の決算特別委員会では議員改革連盟と共産党がそれぞれ委員長、副委員長をつとめました。これは無記名投票式でした。でもまとまった票がありました。
 そして今回について・…どうするかの話合いが代表者会議にて行なわれたのです。私たちはとりあえずは「立候補」の提案をし、やるなら無記名投票がいい!との主張で通しました。合議制のため、私たちが「指名推薦」を受け入れなければさえ、投票になります。そこで今回も投票になりました。
 各会派が今回、人事をめぐって会派意見を述べましたが、もし賛成できそうな案でまとまれば、私たちも「立候補制」であくまでも投票を主張しなかったな?と思いますが、会議を傍聴している私は、今回は賛成できないなと思いました。どの会派も今後は人事については一年間に決算、予算特別委員会があり、会派の大小限らず公平にポストをまわしていけばいいのではないか?という主張でしたが、私はやっぱりここにも疑問です。…つまり、代表者会議はそもそも交渉会派といわれる3人以上の会派しか参加できません。一人会派があったときいどうするのか?一人会派の人がポストをねらうことは考えにくいですが・…。そうなれば、今は全ての会派が3人以上なのでルール化してもいいかもしれませんが、「一人会派もちゃんと認めるべき」として主張をしている立場の人達からすれば、ルール化というのは矛盾しているように思います。

 参考までに各会派の意見を書くと…
*議会改革連盟 今回は指名推薦で。今回の委員長については、大会派と言うことで、ぜひ改革連盟でやりたい。けれども今後、来年度の決算、予算委員会についてはルール化すればいいのではないか?
*公明党 みんなで一致をすれば指名推薦で。まあ、譲歩をして、今回は大会派でもいいだろう。しかしながらルール化するとなれば今回の予算委員会の人事から会派の順番制としてルール化すれば、小会派についても平等にポストが行き渡るし、いいだろう。
*共産党 あくまでも指名推薦を主張するが、それは単記無記名投票にしてもいずれにしても政治的な取引が発生すると思われるから。それならばいっそのことルール化をすべき。それについては今回の人事からルール化をすればいいのではないか?
*清新クラブ まとまるのなら指名推薦でもいいが、ルール化については今までのことも考えると、決算・予算委員会と2年間では全部で8ポストあるわけで、昨年の決算委員会のことも考慮した中で順番制などのルール化をすべきだ。譲歩しても、今回の予算委員会の人事からルール化をすべき。
*新政クラブ まとまるなら指名推薦でもよかろう。ルール化については譲歩をして、今回の予算委員会の時から。
*民主・生活者ネット 立候補制がいいけれど、それが無理なら、投票で決めたい。

 議会の人事はだいたい2年ごとなので、予算・決算委員会についても2年間8ポストで考えてまわしていく…という話しがルール化をする上では基本になると思われます。
 しかしながら、今回の場合、昨年の決算委員会の時にはルール化の話も出ておらず、既に終わってしまったことなので、どうするか?ということになりました。終わったことまで考えなくてもいいのでは?と代表者会議で一致点を見出せそうで、それならば今回の予算委員会の人事から、来年度の決算委員会、予算委員会と全部で6つのポストの中でルール化を考えようとなりそうでしたが、ルール化についてはあくまでも来年度の決算委員会から…ということで折り合いがつかなかったこと、それからあくまでも投票でやろう…と主張した私たちの会派の意見により、ルール化案も一致せずのままでした。

 仮にルール化された時、拒否権ってあるのでしょうか?私たちの会派はルール化されるとむしろ困るな…・と思っているのですが…。ポストをやらざるを得ない、強制されることだけはご免です。
 やりたい人が堂々と立候補してくれれば、一番すっきりしていていいと思います。事務局は、もし立候補した人が一人しかいなくて、投票をした時に白票が多ければ…という心配事項を想定しているようでした。今の議会のルールでは立候補するのは議場ではなく、あくまでも代表者会議においてで、最終的には投票はしなくてはならないからです。
 でも「白票」というのは、「誰もいやだ」けど「誰でもいい」…ということだと思います。これは統一地方選挙などでの白票のと同じく、都合いいほうに解釈すべきでしょう。

 明日の午後5時までに予算特別委員会を設置しなければなりません。どうなるのかな~と思います。投票にはなりましたが、それでも十分に数の力が発揮されるのが議会内人事だからです。私たちの会派では堂々と議場で挙手での立候補制になったら…と、せっかくの機会の「立候補」を考えていたのですが残念です。

投稿者 hisaka : 2004年03月08日

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