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2004年03月02日

まだまだ・・・鍛えなきゃ!

 一般質問が終わりました。順番が今日の一番最後だったので、朝から他の議員の質問は半分聞いて、半分聞けない状況でした。政策ゼミで取組んできたこと、とにかくみんなの思いをぶつけなくちゃ!という気持ちが第一でした。「みんなのちから生かしてGO!」というキャッチフレーズを胸に臨んだ質問でした。
 既に提出済みの通告書のみならず、再質問の項目までをみんなで議論を積み重ねてまとめてきました。行政とのヒアリングをしながら、質問項目を何度も練り直してきました。
 その項目はとてもたくさんあり、時間内にすべてを言い切ることは無理に等しい…けれど…言い切れるように少々(かなりの)早口で失礼承知での質問になってしまいました。
 ついに私が、具体的に提案をしたかった「ハローキティに会える街」のことは言いきれずに、予算特別委員会にまわすことになりましたが…。しかし全般にはほぼ、みんなで準備していた項目を言えたのかなと思います。

 多摩センターの活性化がテーマですが、多摩センターを多摩市だけのものではなく多摩ニュータウン全体の核都市として創っていくこと、そのために「今ある資源(都市基盤も含めて)の活用」に主眼を置いた質問でした。もちろんお金さえあれば、もっとにぎやかにできる仕掛けを簡単にできるかもしれません。懸案事項の中央図書館の問題や庁舎移転も視野に入れての公共施設計画などあっという間に解決出来ることがあるかもしれません。でも、現実は違います。
 私たちはそんな現実に直に向き合って、今後のまちづくりを考えなければなりません。それは今の多摩センター地区にとっても、そして未来の私たちのためにもです。そのために注目したのが「文化」でした。市の商業活性化計画にある多摩センターの将来像「こだわり成熟文化都市」にも合致するものでもありました。

 文化といえばパルテノン多摩があります。多摩ニュータウン全域を見まわして、稲城駅から多摩境の駅までを見ても、パルテノン多摩に匹敵する施設はありません。それならばもっとパルテノン多摩を活用して文化の発信基地としての多摩センターを創っていこう!という提案に結びついたのです。いかほどまで行政の思いを伝えられたかはわからないけれど、今までの文化施策の見直しを含めて提案をしました。
 「質の高い芸術に触れる」ことに力点を置かれた文化事業ではなく、文化を捉えなおし市民自身が主体的に文化を育て、生み出し創り上げる主体になれるような文化事業のあり方へと政策の方向を大きく変えてもらいたいというのも質問に含めた大きな主旨でした。

 パルテノン多摩のあり方に対して、行政側も決して今まで通りでいいというわけではない!というのが見解でしたが、誰がそのあり方を見直すのか…という点では「市民」という言葉が強く打ち出されなかったことは残念でした。私は「市民」がもっとパルテノン多摩に関わって、「市民」自身が運営主体になれるような方向性も模索すべきだと強調しました。パルテノン多摩は行政のものでも、財団のものでもありません。市民の財産だからです。(これは2月号のニュースレター「ほうれんそう」の内容でもあります。)
 ここはまだまだ検討課題もあることと思いますが、名古屋で開催された「世界劇場会議」についての記事を新聞で読んだ限りでも公共ホールの新たな在り方を模索すべきとの見解が示されていました。(全国的にも公立文化施設が岐路の立たされているのが現状です。)

 いずれにしても私たちが考えている多摩センターは市民が元気に、そして‘まち’の活気を創り出せる可能性がもっと引き出せるところです。パルテノン多摩を拠点にして文化発信をしてもらいたいと思っています。施設がある限り、最低限の維持管理経費はかかります。税金が投入できなくなってきたら、文化も尻すぼみになることだけは回避したい!それが私たちの一番の主張だったかなと思います。
 パルテノン多摩にもっと人が集うことは、ひいては多摩センターの活性化にもつながるでしょう。

 ところで、私もまだまだ精神力が弱い!今日は一番最後に思わず感極まってしまいました。というのも私は政策ゼミのメンバーと数回の行政とのヒアリングを繰り返してきて、一番うれしかったこと、それは「こんなに熱心に話しを聞いてくれる行政マンがいてくれる」「一生懸命やっている職員がいる」という感想を持ち、今までの行政マンなるものに対する先入観を変えさせてくれた職員が活性化推進室にいたという事実でした。市民が行政を変える…ということもあります。でも逆に職員の熱心さが市民を変えることもあると実感できたのでした。市民も職員も前向きにならなくては変われるものも変わらないままだと思ったのです。これは、ゼミのメンバーの意見でもありました。そのことを伝えたかったのです。
 「財政難はわかるけれど、だからと言ってみんなで暗くなってたら始まらないですよね!」…ちょうど私自身が行財政白書や行財政の再構築プランなどが公表されて、行き詰まり感を持っていた時にメンバーがかけてくれた言葉も思い出していました。だからこそヒアリングをした時に試行錯誤で何とかしたいと考えている職員の前向きさに私も励まされました。政策ゼミのメンバーや活性化推進室の職員との姿に後押しされ、今回の質問に明るい気分で取組めたのでした。
 そんな思いがからみあってしまいました・・・・。思わず自分の弱さが出てしまい、半分以上涙声になってしまう部分がありました。

 やはり淡々と語れる精神力を持つ必要があるでしょう。諮らずとも失態を見せてしまったと思います。私もまだまだ神経が脆い…。議員としての「強さ」を身につけなければなりません。

投稿者 hisaka : 2004年03月02日

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